最小兵の上平栄道、身の丈にあったゴルフで浮上

ParOn.(パーオン) / 2014年9月19日 18時51分

脱力スイングで不調からも脱出、6位タイに浮上した上平栄道 ANAオープン(2014)(2日目) 写真・鈴木祥

ANAオープン(9月18~21日、北海道・札幌GC輪厚C、7063ヤード、パー72)

 ANAオープン第2ラウンド、2アンダーの29位タイから出た今季不調の上平栄道が、7バーディ、1ボギーの66で回り、通算8アンダー、6位タイに浮上した。

「久々にいい感じのゴルフができました。パッティングも入ってくれてバーディをたくさん取れました」

 身長158センチとシード選手の中では最小兵の上平が久々に笑顔を見せた。33歳になる2010年に初シードを獲得すると、未勝利ながらステディなゴルフでシード権を保持し続け、12年には賞金ランキング16位に入った。

 しかし、今季12試合に出場して日本ゴルフツアー選手権の25位タイが最高で、予選落ち5回、棄権1回で、賞金ランキングは90位と低迷している。

「山下(和宏)さんにも言われていましたし、先週のオープンウィークで昔のプロに見てもらったり、自分を見つめ直しました。今までは上を見すぎて力が入りすぎていたので、脱力するようにしました。今までは自分でクラブを操作しようとしすぎていました」

 今年の不調を振り返るとショットの精度の悪さにあった。ボールを強く打とうとしたり、ラフから無理に力を入れて打とうと、腕に力が入るスイングになってバランスを崩していた。そして周囲から指摘されたことを考えて脱力することにした。

「バックスイングで体を右に向けると腕は自然に上がるし、トップスイングからは重力でクラブが下りてくる感じです。フォロースルーも体を左に向けるだけです。目をつぶって体を回すぐらいのつもりで、力を抜いています。力を抜いたほうが、スイング軌道はよくなってラインが出ます。遠心力も使えて飛距離も飛びます。これが自分のスイング、自分らしいゴルフです」

 脱力スイングを練習場で始めると、狙ったところに打てるようになって、試合でも実践している。力を入れないために、フルショットすればぎりぎり届きそうな状況でも、無理せず大きめのクラブを使って狙う。戦術面においても常に脱力ゴルフで臨んでいる。

「クラブ操作もしない。無理に狙わない。自分らしいゴルフで、感覚的にはコースの中を散歩してるだけですね(笑)」

 朝晩の気温が下がる北海道は、この時期の青い空、緑の芝や木々がとても綺麗にうつる。そんな景色を楽しみながら、身の丈にあったゴルフできっかけをつかむ。

文・小高拓

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