【コラム】トム・ワトソンの采配に非難が集中…後味の悪い米国敗戦

ParOn.(パーオン) / 2014年9月30日 12時58分

采配について、そのときベストだと思う判断をした、と語るトム・ワトソン 写真・Getty Images

 2014年ライダーカップ、今年はスコットランドのグレンイーグルスリゾートで開催された。6年ぶりにカップ奪還を目指した米国チームだったが、ホームの大声援を受けた欧州チームが圧倒的な強さを見せて、16.5対11.5という大差で大会3連覇を達成した。

 ご存じのように、2年に一度、米国代表と欧州代表で戦うライダーカップは、ゴルフの数多くの大会の中で、最も盛り上がる試合だ。メジャーでもないし、賞金もない。ただ国の名誉を懸けて戦うこのライダーカップのメンバーに選ばれることを、誰しもが大きな目標としている。

 最も華やかな大会である一方、選手たちにはチームの威信というとてつもない大きなプレッシャーもかかる。あまりにも真剣に戦うから、思わぬトラブルが起きることもある。

 今回は負けた米国チームのキャプテン、トム・ワトソンの采配に非難が集中してしまった。世界ランキング1位のロリー・マキロイ擁する欧州チームが、下馬評でも圧倒的に強かった。もちろんホーム開催で有利ということもある。

 しかし、開幕した初日、金曜午前のフォーボール4マッチは、米国が2勝1敗1分と好スタートを切った。その要因は、ルーキーペアのスピースとリード組が、ポールターとギャラハー組を5&4と大勝、そしミケルソンとブラッドリー組もマキロイ・ガルシア組に1アップと競い勝ったこと。

 スピースとリードは、ショットもパットもさえて絶好調だった。だが、ワトソン主将は午後のフォーサム(4マッチ)に彼ら二人を起用しなかった。理由は「初日に全員プレーさせたかった」からで、午前は応援に回ったフューリクとクーチャー、メイハンとジョンソン組に加え、朝もプレーしたミケルソン・ブラッドリー組、ファウラー・ウォーカー組を投入した。

 これにはスピースとリードは激怒した。しかし、ワトソン主将は「明日は必ずプレーさせるから」と二人を説得したという。

 勢いのある二人を座らせたせいなのかは分からない。だけど、午後のマッチで米国チームはすっかり勢いを失い、4マッチで勝ちなしの1引き分けで、0.5ポイント獲得に留まり、初日は3対5と欧州にリードをされてしまった。

 2日目の土曜日、午前のフォーサムで米国は2.5ポイント獲得と挽回したが、やはり午後のフォーサムでは一つも勝てず。そして、ミケルソン・ブラッドリー組は一度もプレーしなかった。結果は米国6対欧州10の大差で、最終日のシングルス戦を迎えることになってしまった。

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