米PGAツアー開幕を前に松山英樹、石川遼、今田竜二の昨シーズンを振り返る

ParOn.(パーオン) / 2014年10月7日 18時0分

年々、確実に進歩している石川遼 今週から3年目のシーズンが始まる 写真・村上航

 今週から米PGAツアーの2014-15年シーズンが開幕する。今回は、昨シーズンの日本人選手の活躍についてこの場を割かせてほしい。

 まずは松山英樹だ。5月のザ・メモリアルトーナメントで米ツアー初優勝。ジャック・ニクラスがホストを務め、準メジャー大会と呼ばれる試合での勝利は話題となった。

 フェデックスカッププレーオフシリーズは、最終戦のツアー選手権まで進出して22位。最終の年間順位は28位だった。パットがもう少し安定すればもっと上位に食い込めたと思う。しかし、ルーキーイヤーでのこの順位は合格点を大幅に上回っているといえるだろう。

 松山の陰に隠れた感もあるツアー2年目の石川遼だが、正直、よく頑張ったと思う。昨年出られなかったプレーオフシリーズに出場し、第2戦のドイツ銀行選手権まで出場。年間順位は72位だったが、年々、確実に進歩している。

 石川についてはスイングを指摘する声を聞く。軟らかい体で強烈なバネの持ち主によく見られる点だ。ダウンスイングでの思い切った左サイドへのウエートシフトがオーバーになり、ショットが乱れるところである。

 石川のそれを見ると、若いころのグレッグ・ノーマンの姿が重なる。彼はダウンスイングで右足が左に無理に動くクセがあった。飛距離が出るパワースイングだが、ヒッティングエリアでの微妙なタイミングのズレからショットを曲げる短所もある。そこで、ノーマンは30歳を過ぎてこのクセを矯正したが、石川は20歳を過ぎて直したのでポジティブにとらえていい。

 また2年前から、腰の負担が大きいオーバースイング気味のバックスイング矯正に取り組んでいる。今後、成長した石川の姿を見るのが楽しみだ。

 08年のAT&Tクラシックで優勝した今田竜二は、肋骨(ろっこつ)骨折や腰痛などの故障に苦しみながらも、今年はレギュラーツアーに9試合、下部のウェブドットコムツアーに11試合出場した。前者の最高成績はソニーオープン・イン・ハワイの20位タイ、後者はWNBゴルフクラシックの18位タイと、いずれも満足な成績を残せていない。残念ながら、来季は下部ツアーでプレーすることすら難しくなると思う。

文・岩田禎夫
週刊パーゴルフ(2014年10月21日号)掲載


岩田禎夫(いわた・さだお)
1933年生まれ、神奈川県出身。報知新聞にてゴルフをメーンとするスポーツ担当記者として活躍後、70年にフリーのゴルフジャーナリストに転向。以降、現在まで米PGAツアーを中心に世界のゴルフを追いかけている。

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