矢野東、あきらめの境地でスイングをリニューアル中

ParOn.(パーオン) / 2014年10月23日 18時51分

目先の結果にこだわらず精度の高いスイングを身につけることを決意した矢野東 ブリヂストンオープン(2014)(1日目) 写真・鈴木祥

ブリヂストンオープン(10月23~26日、千葉県・袖ケ浦CC袖ケ浦C、7119ヤード、パー71)

 賞金ランキング90位と低迷し、スイングをリニューアル中の矢野東が、2008年で優勝を飾った地で6バーディ、ノーボギーの66で、単独首位と好発進した。

 風雨が激しくコンディションが難しい中、パーオン率50パーセントながらもピンチはしのぎ、チャンスをものにしてバーディを奪う。「ボギーを覚悟した」という17番(パー3)は30ヤードをチップイン、18番(パー5)はカラーからの5メートルの4打目をパッティングで沈めて締めくくった。

「風が吹いたり止んだり、雨が降ったり止んだり、難しいコンディションでした。65のノーボギーは、前向きに考えられますし、最高です。でも最後二つはラッキーだっただけ」

 好スコアでも表情は、この日の天気のように明るくない。

 矢野は2002年に初シードを獲得し、12年連続で賞金シードを獲得中。08年はバナH杯KBCオーガスタから2勝を含む10試合連続トップ10入りをマークするなど、賞金ランキング2位に入った実力者だ。しかし今季は、17試合に出場して予選通過はわずかに7回で、つるやオープンの19位タイが最高成績。昨年発症した椎間板ヘルニアの影響もあり、賞金ランキングも90位に低迷している。低迷を打破するためにスイングの根本を考えた。

「三好(トップ杯東海クラシック)のときにこのままじゃダメだと思ったんです。昔よかったころに戻すのではなく、先を見据え大きく改造しようと。グリップを変えたり、いろいろ考えました。もう、あきらめの境地ですよ」

 目先の結果にこだわらず、より精度の高いスイングを身につけることを決意した。

「今まではインパクトポイントが真ん中で、手先で打つ感じだったのですが、インパクトポイントを左にして、ボールを押すようにしています。これをやったらアプローチもよくなりました」

 トップスイングから下半身を先行させて回し、体の近い位置を通ってタメを作ってボールを押していく。フェースローテーションが抑えられて、真っすぐな強い球に変わった。アプローチのコントロール性も高まり、この日の再三のピンチも凌いだ。

「先週(日本オープン)から始めたばかりなんですけど、練習場では結構仕上がってきました。器用貧乏なんですよ。このスイングはやればやるだけ上手くなると思います。でも、まだ、試合になるとうまくいかないことが多い。今週は実戦の中でのテストと思ってやっています」

 相性のいいコースで絶好のスタートを切ったが、スイング固めの時期だとして、結果に対する欲はない。スイングの感覚を掴めれば、その無欲が結果につながるかもしれない。
 
文・小高拓

ParOn.(パーオン)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング