プロ仲間も羨む藤田寛之のスゴさ

ParOn.(パーオン) / 2014年10月26日 18時27分

予選と決勝でパターを替える荒療治で優勝争いまで浮上した藤田寛之 ブリヂストンオープン(2014)(最終日) 写真・鈴木祥

ブリヂストンオープン(10月23~26日、千葉県・袖ケ浦CC袖ケ浦C、7119ヤード、パー71)

 初日2オーバーの66位タイと出遅れた藤田寛之が、前日の65に続き、8バーディ1ボギーの64で回り、通算14アンダーで2位に入った。

 予選ラウンド同組で回った丸山大輔は、初日を終わった段階でこう話した。

「藤田さん、すごいよ。普通の人だったら、6オーバーぐらいいっている内容です。落としそうでもパーを拾って、結局2オーバーですから。今、予選落ちの位置にいるけど、普通に予選を通って、決勝ラウンドで伸ばしていいところに行くんでしょうね。それが強い人のゴルフですよね」

 ショートゲーム巧者でピンチでも簡単にボギーを打たない藤田のゴルフは、プロ仲間も羨むもの。

 実際に藤田のゴルフはひどかった。初日の朝イチのティショットは、150ヤードぐらいしか飛ばないチーピンを打つなど、「自分でも訳が分からない」ほどの状態だった。「拾いまくりですよ」と藤田自身も苦笑いしていたが、藤田の強みを生かして2日目はノーボギーの68で回り、丸山(大)が言ったように36位タイで決勝ラウンドにコマを進める。ショットの状態を改善しようと、毎日ラウンド後には修正を行った。徐々によくなってきているが、それでも納得のいくところまではいっていない。

「やっぱりパッティングですよね」

 ここ数試合パッティングも不調で、荒療治的に難しいT字型のパターを投入して予選ラウンドを戦うと、決勝ラウンドに入ってエースパターに戻した。

「T字型を使ったあとから、打てるようになりました。昨日からパッティングの状態がよくなり、最終日はチャンスについたのが全部入ってくれました」

 最終18番(パー5)も2オン狙いではなく、きっちりレイアップしてバーディを奪い、小田孔明にプレッシャーをかけた。「藤田さんの位置は気になる」と小田孔明が話すほど、強烈な存在感を与えている。

「残り2、3試合まで分からないですよ。最後まで賞金王争いできるように自分のやるべきことをやるだけです」

 賞金ランキングは小田に抜かれて2位となったが、40歳すぎてから12勝を挙げる藤田は、今大会の追い込みで、周囲を威圧する存在であることを証明した。

文・小高拓

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