小田孔明、賞金王とマスターズに向けて秋男が攻める

ParOn.(パーオン) / 2014年10月26日 18時33分

土壇場最終ホールでバーディを奪って優勝を決めた小田孔明 ブリヂストンオープン(2014)(最終日) 写真・鈴木祥

ブリヂストンオープン(10月23~26日、千葉県・袖ケ浦CC袖ケ浦C、7119ヤード、パー71)

 原点回帰で攻めのゴルフを思い出した小田孔明が、5バーディ、2ボギーの68で回り、通算15アンダーで逃げ切り優勝を遂げた。今季2勝目で、賞金ランキングは1位を奪還した。

 2位に3打差の首位でスタートした小田は、前半1つ伸ばして折り返す。後半も14番までパーを重ねたが、14番グリーンのリーダーズボードを見た小田は、藤田寛之が13アンダーで首位タイに並んでいることを確認した。

 3日目を終えて、

「藤田さんだけは気になる。言っちゃ悪いけど、目の上のたんこぶみたいな感じです」

 と、5打差の藤田を警戒していたが、そのとおりの状況になっていてリーダーズボードを二度見返した。

「やばいぞって思いました。ここから気合いを入れていくぞって思ったら、15番、16番と連続バーディがきて、自分もやるなと思いました(笑)」

 藤田に追いつかれてから、エンジンをかけて2打のリードを奪う。しかし17番(パー3)は、ティショットをカラーに運びながらも、1メートルのパーパットを外して、1打落として14アンダーに後退。同じ時間帯に藤田が18番(パー5)でバーディを奪って14アンダーで再び首位に並んでいた。

 バーディを取れば優勝という18番は、フェアウエーからの2打目を3番ウッドのショットを曲げて、グリーン右サイドのガードバンカーのさらに右のラフへ。ピンまで30ヤードのバンカー越え。「最終組だったからいいや」と、バンカーの中も歩いて歩測をした。「25歩のところに落とさないと寄らない。10回打って1回寄るか」の難しい状況だったが、その1回が出て1メートルに寄せた。

「1メートルが、10メートルぐらいに感じました。なんでもいいから入ってくれと」

 手がしびれるほどの緊張感に包まれたが1メートルを沈めて、藤田を振り切った。

「藤田さんが優勝したら賞金王争いが独走になってしまいます。それを阻止するのは自分しかいない。自分が一番強いんだと言い聞かせながらプレーしました。賞金ランキングは藤田さんを抜きましたが、勝利数(藤田は今季3勝)では負けているので、最終戦まで全部勝ちにいくつもりでいきます。攻めのゴルフで勝てたのはよかったです。でも、あらためて藤田さんの強さを本当に実感しました」

 夏場から秋にかけて、無意識の守りのゴルフになっていたが、周囲からの助言もあり今大会から、自分の持ち味である攻めのゴルフに徹する意思を固めた。そして9試合ぶりのトップ10入りとなる優勝という結果をつかんだ。

 2週後のWGC-HSBCチャンピオンズの出場資格も回ってきたが、放棄して国内優先で賞金王を狙う。この優勝でワールドランキングも自己ベストの50位台になることが予想される。

「ワールドランキング50位以内に入ってマスターズに出ることが最大の目標。賞金王になって50位以内に入るのが一番理想です」

“俺の秋”と称するほど秋の大会が好きな小田。賞金王とワールドランキング50位以内という二つの目標に向かって攻撃的なゴルフで邁進する。

文・小高拓

ParOn.(パーオン)

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