プレーオフで惜敗の香妻琴乃「全部出し切った」

ParOn.(パーオン) / 2014年11月9日 19時2分

プレーオフ5ホールに及ぶ死闘の末に敗れ、悔しさとともに「全部出し切った」充実感も覚えた香妻琴乃 ミズノクラシック(2014)(最終日) 写真・鈴木祥

ミズノクラシック(11月7~9日、三重県・近鉄賢島CC、6506ヤード、パー72)

 悔しさと充実感がにじんだ惜敗だった。

 通算11アンダーで韓国のイルヒー・リー、李美香と並んだ香妻琴乃が、5ホールに及ぶ雨中のプレーオフの末、惜しくも敗れた。米ツアーメンバーを相手に最後までくらいついたが、最後は李に終止符を打たれた。

 2番から4連続バーディで一気に首位を逆転。混戦から抜け出すと、一時は13アンダーまでスコアを伸ばしてそのまま独走するかに見えた。9番でボギー、11番でもボギーをたたくが、それでも首位をキープする緊迫した戦いが続いた。

「後半のボギーはミスなので、それは仕方ないです。その後も落ち着いてパーを拾えたのはよかったです。ドライバーが少しブレはじめていましたが、プレーオフに入ってからは修正できました」

 強まる雨と寒さで各選手がスコアを伸ばせない。その中で香妻は、しぶといパーパットを沈め続けた。最終ホールも外せばその時点で敗退が決まる場面で、2メートルのパーパットをねじ込み、プレーオフへコマを進めた。

「前回のプレーオフでは緊張していたのが分かったけど、今回はそういうのがなくて集中していました。集中の仕方とか気持ちの面で緊張せずにできたし、自分のゴルフもできたので次に生かせると思います。全部出し切りました」

 プレーオフ5ホールはまさに死闘だった。最初の1ホール目は3人ともにパー。2ホール目は香妻が2メートルにつけたがこれを外してまたしても3人パー。迎えた3ホール目でドラマが起きた。最初に香妻が13メートルのバーディパットをど真ん中から沈めると、リーも負けじと10メートルを入れ返す。そして李も6メートルを沈めると、18番グリーンがどよめいた。

「あそこは、やっぱり入れてくるんだなと思いました。でも入れ返されたとき、『あっ』という残念な気持ちではなく、『よし!』とさらに気持ちが入りました。また次のホールという気持ちになれました」

 終わる気配のないプレーオフ。4ホール目は3人ともに2オン2パット。5ホール目で李がセカンドを50センチにつけてバーディ。ようやく長い戦いが幕を閉じた。

 今季二度目のプレーオフ敗戦。サマンサタバサ ガールズコレクション・レディースでは、成田美寿々に負けて悔し涙を流したが、今回は悔しさと同時に充実感も覚えた。終盤、一つでもバーディを取れば優勝だった。しかし、そこでバーディを取れなかった自分を悔やむのではなく、「次に生きる」と前を向いた。

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