規格外のB・ワトソン、飛びも小技も他を圧倒!

ParOn.(パーオン) / 2014年11月13日 19時13分

得意のドライバーでギャラリーを魅了し、初日を首位でスタートしたバッバ・ワトソン 三井住友VISA太平洋マスターズ(2014)(1日目) 写真・鈴木祥

三井住友VISA太平洋マスターズ(11月13~16日、静岡県・太平洋C御殿場C、7246ヤード、パー72)

 規格外の男が、寒風吹きすさぶ御殿場の地に集まったギャラリーを沸かせた。パー3を除く14ホール中、11ホールでドライバーを握ったバッバ・ワトソン。インスタートの10番でいきなり310ヤードのビッグドライブ。フェアウエーウッドで打った石川遼と谷原秀人のはるか先のフェアウエーをヒットするショットで自らの存在感を示した。

「フェアウエーはそんなに広くないけど、遠くに飛ばして、短い距離をショートアイアンで狙いたいからドライバーで打っているんだ」

 朝から強風が吹き荒れたが、フォローの風では高い球でキャリーを稼ぎ、アゲンストの風では低い球でランを出す、ラフにつかまってもパワーで対応。グリーンを外しても巧みな寄せと、パッティングで難なくスコアメーク。この日は出場84選手中、最少の24パットで飛ばしだけではないことも証明した。

 後半の7番、178ヤードパー3では、

「7番アイアンを軽く振ろうと思ったら、少しひっかけてしまった。軽く打とうとするとひっかけることはよくあること。バンカーに入って、ピンも近かったし、少し緩んでしまった。ダブルボギーはしょうがない。コース上ではミスは起こるもの」

 と、この日唯一のミスらしいミスでスコアを二つ落としたが、続く8番ではきっちりバーディを取り返し、7バーディ、1ダブルボギーの67、5アンダーで首位タイのスタートを切った。

 米PGAツアーの昨季のドライビングディスタンスは315ヤードを超える「世界一の飛ばし屋」。この日もギャラリーの度肝を抜くショットが飛び出していた。

 15番パー4は、378ヤードと距離の短いホール。ティショットをアイアンやフェアウエーウッドで刻む選手が多い中、ワトソンは迷うことなくドライバーを抜いた。言葉どおり、少しでも遠くに飛ばすためだったが、これが“想定外”の飛びを見せた。

「あんなに打つつもりはなかったけど、フォローの風だったし、350から355ヤードくらい飛んだね。今日は風もあったからドライバーはコントロールショットが多かった」

 グリーン手前10ヤードほどの上り傾斜のラフまで運び、楽々バーディ。周囲のどよめきをよそに、涼しい顔で次のホールに向かった。これくらいで驚いてもらっては困るといわんばかりだ。

「ダブルボギーもあって、18番でもバーディを取れなかったけど、スコアについてはまずまずかな。風が吹かなければもっとバーディが取れたと思う」

 絶好調で乗り込んだ男の実力は本物だった。明日もその豪打と世界の技でギャラリーを大いに魅了しそうだ。

文・高桑均

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