原江里菜&藤本麻子 近くて遠い2勝目をここで!

ParOn.(パーオン) / 2014年11月14日 18時24分

今季これまで29試合中予選落ちゼロと好調な原江里菜に待たれるのは6年ぶりのツアー2勝目 伊藤園レディス(2014)(1日目) 写真・佐々木啓

伊藤園レディス(11月14~16日、千葉県・グレートアイランドC、6639ヤード、パー72)

 2014年シーズンも残すところあと3戦。のどから手が出るほど欲しくてたまらない2勝目を目指す2人が、首位の鈴木愛と1打差2位タイにつけた。

 まず一人は原江里菜だ。ツアー参戦2年目の2008年NEC軽井沢72で初優勝。一時はシード権を喪失するほど調子を崩したが、今季は開幕直後のTポイントレディスで優勝争い、自身2度目の海外メジャーとなる、念願の全英リコー女子オープンにも出場、そして特筆すべきは29試合に出場して予選落ちはゼロと大活躍、現在賞金ランキング9位につけている。

 もちろん、ずっと調子がいいわけではない。しかし、コーチの森守洋と取り組んできたレベルの底上げが、結果となって表れつつあるのだ。ミスをしても、リカバリーが効く場所に外せるようになり、自身では「あまり調子がよくないな」と感じるときでも、好位置につけられるようになった。

 好成績を出せることで、周囲から“優勝”という言葉を聞くことが多くなり、逆にそれを意識してしまっていた時期もあった。そして、シーズン終盤を迎えた今日の2位タイは、初日の順位としては今季最高になる。

「ショットの状態がすごくよかったです。このコースはパー5ホールでしっかりバーディを取らなければいけないコースだし、上がり3ホールが池も絡んできてとても難しい。ですからそれを意識して15番ホールまでプレーする部分もあります。今日は、池を意識せずティショットが打てたのがよかったです。明日もパー5でどれだけバーディを取れるかが大事だと思います」(原)
 そしてもう1人は、3年前のこの大会のチャンピオン、藤本麻子だ。09年にプロ入り後、着実に実力を発揮、3年目の11年の伊藤園レディスでツアー初優勝を飾った。その後、順調に勝ち星を重ねるだろうと誰もが思っていたが、2勝目が遠い。

 12年はスイングの精度を上げることに着手、賞金ランキングも41位に終わり、昨季の開幕前に「2勝目を挙げて宮崎(最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ)に行きたい」と目標を立てた。シーズン後半戦に向け調子を上げトップテンフィニッシュ9回。2勝目は近いと感じさせていた。

 ところが、今季はリゾートトラストレディスから4戦連続予選落ちなど不調に陥った。そこで藤本が目をつけたのは、体力面の見直しだった。もともと疲れが胃腸に出やすいこともありスタミナ不足を痛感。家族の協力を得て、バランスのいい食事を取るようにした。さらに、10月からは、会場にトレーナーを帯同しケアを徹底的に行うようにした。

「一番大きいのは、思い切り練習ができること。今までは自分でストレッチをしたり、ときどき月曜日にケアをお願いするぐらいしかできなかったので、少し疲れを感じるときには、試合に差し障りのないように練習量をセーブすることもあったんです。でも、疲れを取ってもらえるので思い切り練習ができます」(藤本)

 その成果もあって、ショットの安定感、パットのタッチなど昨年同様に精度が上がってきた。

「もちろん最終戦に出たい気持ちはあります。でも、先週、結果にこだわらず“今”を考えてプレーしたら自然と結果につながりました。自分がコントロールできるのは“今”だけ。そこをしっかりやっていきたいです」(藤本)

 近くて遠い2勝目へ向けて、2人の準備は万端だ。

文・武井真子

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