藤田寛之の追い上げが小田孔明に火をつけた

ParOn.(パーオン) / 2014年11月22日 20時29分

藤田寛之に並ばれてから火がつき、4連続バーディを奪った小田孔明 ダンロップフェニックストーナメント(2014)(3日目) 写真・佐々木啓

ダンロップフェニックストーナメント(11月20~23日、宮崎県・フェニックスCC、7027ヤード、パー71)

 この試合を含めると残りは3試合となり、賞金王争いもいよいよ佳境に入ってきた。

 賞金ランキング1位の小田孔明を約1619万円差で追う同2位の藤田寛之。先週の三井住友VISA太平洋マスターズでは、2日目を終えて首位に立ち逆転のチャンスだったが、痛めている左肩が悪化して、結局30位タイに終わった。残り3試合戦い抜くために、痛み止めの注射を打ってから宮崎入りしたが、今週も思うようなゴルフができていない。2日目を終えて30位タイと小田を脅かすには物足りない。

 決勝ラウンド1日目のこの日は、インからスタートするいわゆる裏街道の2組目。「今日は伸ばしたいと思ってスタートした」が、12番でダブルボギーをたたくなど苦しい立ち上がり。それでもめげないのが藤田の強み。2番からの4連続バーディを含む6つのバーディを奪い、6バーディ1ボギー1ダブルボギーの68をマークして、17位タイに浮上した。

「肩の痛みはないのですが、ショットが全然ダメですね。練習場ではいいのですが、コースに出るとライがタイトだったり、難しいピン位置に対しては質の高いショットが必要になる。少しはちゃんとやらないと、(小田)孔明は自分のことなんか忘れちゃっているでしょ(笑)」

 満身創痍の藤田を尻目に小田は、開幕前から絶好調宣言。2日目を終えて、通算5アンダーの8位タイにつけてこの日はスタート。11番を終えて、この日1オーバー、通算4アンダーに落としてとピリッとしない展開が続いたが、火をつけたのは藤田の存在だった。

「藤田さんが前半2オーバーで回っているのを見ていました。途中はスコアボードがなくて、15番のティグランドで見たら、藤田さんが4アンダーになっていたんですよ。それを見て気合いが入りました」

 小田が賞金王争いでもっとも警戒する藤田が、自分と同スコアになっていることを知ると、その15番から4連続バーディで締めくくった。結局、7バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの68とスコアを伸ばして、通算8アンダーで5位タイに浮上。首位とは6打差だが。逆転優勝の可能性のあるところまで浮上した。

「今週はトップ5以内を目指して、来週得意のカシオ(ワールドオープン)で優勝したい」という賞金王へのシナリオを描いている。

 小田のシナリオどおりに進むのか、賞金王経験者の藤田が意地を見せるのか、また新たな人材が出て来るのか。目が離せない戦いが続く。 

文・小高拓

ParOn.(パーオン)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング