7打差を追いついた岩田寛「コツコツと世界を目指したい」

ParOn.(パーオン) / 2014年11月23日 20時1分

勝負しとしてはまだまだ松山英樹に劣っていると感じた岩田寛 ダンロップフェニックストーナメント(2014)(最終日) 写真・佐々木啓

ダンロップフェニックストーナメント(11月20~23日、宮崎県・フェニックスCC、7027ヤード、パー71)

 2週前、メジャー並みの選手が出場したWGC-HSBCチャンピオンズで、1打足りずにプレーオフに進めず3位タイの岩田寛が、その実力を発揮して最終日の大会を盛り上げた。

 首位の松山英樹から7打差7位タイでスタートした岩田は、「昨日の練習で下半身とクラブを連動させるようにしたらショットがよくなった」とショットが復調。10ホールでフェアウエーをとらえ、17ホールでパーオンに成功。多くのチャンスを作っては沈め、8バーディ、ノーボギーの63。通算15アンダーでホールアウトした。この時点で、単独首位でホールアウトしていた。最終組の3人は14アンダーで18番(パー5)を迎え、松山一人だけバーディを奪って、岩田に並んでプレーオフへ突入した。
 プレーオフ1ホール目、岩田のティショットは右の林に大きく曲がり、2打目は木に当たって、別の木の根元へ。3打目は少し転がすだけど……。結局グリーンに乗せるのに6打かかり、プレーオフは1ホールで決してしまった。

「(松山)英樹が1つしか伸ばさないと思っていなかったし、プレーオフになるとは思ってもいなかった。(正規の18ホールで)ショットがよかったので、何もせずに待っていたのですが、使い果たしてしまったのかもしれませんね。今日は1回もティショット曲がらなかったのに……」

 この日はショットが好調だっただけに、プレーオフのティショットは悔やまれる1打となった。東北福祉大学の後輩で、普段から親交の深い松山とのプレーオフで気がついたこともあった。

「ティグラウンドで握手をしたんですけど、いつもと違う顔で、勝負師の顔でした。なるほどねって思いました。まだまだ英樹には劣っているので、コツコツと世界を目指していきたいです」

 プレーオフの相手が誰だろうが、隙を見せない松山の姿が印象に残った。優勝こそ逃したが、世界を目指す岩田にとっては大きな2位でもある。ワールドランキングの高い招待選手が多数出場する今大会は、獲得できるポイントも大きくなる。

「ワールドランキングポイントに関してはよかった」と、2位でも通常の日本ツアーの優勝に近いポイント数を稼ぎ、現在78位から65位前後まで上げることが予想される。賞金ランキングも4位に浮上して、1位の小田孔明とは約3100万円差となった。

 HSBCチャンピオンズの3位により、米下部ツアーを1年戦わずしても米ツアーとの入れ替え戦(4試合)に出場できることが確定。受験予定だった米下部ツアーの最終予選会は欠場し、同週はタイゴルフ選手権に出場する。ワールドランキングを上げて大きな試合で米ツアーのシード権を狙う算段だ。賞金ランキング2位以内に入れば世界への道も開けてくる。

「プレーオフの林からの2打目は、打つ方向にしても、もう少し冷静に考えてやればよかったです」

 世界を目指し始めて昨年から、キレない、ダブルボギーを打たないなど、ゴルフスタイルを変え、今年初優勝を遂げるなど結果を出してきた。今回のプレーオフも一つの糧にしてコツコツと、世界を目指す。

文・小高拓

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