目指すは医学博士! 大学院生のヨコシンが首位タイ

ParOn.(パーオン) / 2014年11月27日 20時4分

ゴルフ界初の医学博士も狙っている横田真一が4年ぶりの首位発進! カシオワールドオープン(2014)(1日目) 写真・村上航

カシオワールドオープン(11月27~30日、高知県・Kochi黒潮CC、7315ヤード、パー72)

 大学院生の顔を持つヨコシンこと横田真一が、2010年に優勝したキヤノンオープン以来の首位に立った。

 インスタートの横田は10番(パー5)で60ヤードの3打目を20センチにつけてバーディ発進すると、13番(パー4)は5メートルのバーディパットを沈める。15番(パー4)は2打目を30センチにつけ、16番(パー4)は3メートルを沈めるなど、ショットとパットがかみ合いインだけで5バーディを奪う。極めつけは、最終9番(パー4)で13メートルをねじ込んみ、7バーディ1ボギーの66をマークした。

「久々に自分らしいゴルフができた、じゃなくて自分じゃないゴルフができました(笑)」

 記者会見では開口一番おどけて見せたが、どこか落ち着かない様子。

「今、論文が佳境で、昨日の夜もやっていたんですよ。12月中旬が締切で、あまり時間がないんですよ。先週もほとんどクラブは握らなかったです」

 ツアープロとして戦う一方で、順天堂大学大学院医学研究科修士課程の2年生でもある。大学院では、「4スタンス理論と自律神経」の研究をしており、1年時は週3回大学に通った。そして、修士課程修了に向けて「プロゴルファーにおける自律神経とパフォーマンスの関係」をテーマに論文を作成している。実際にプロゴルファーらの自律神経の数値を測定して、統計的に分析している。そして来年からは博士課程に進む予定という。

「自律神経には興奮のときに働く交感神経と、リラックスしているときに働く副交感神経というのがあります。2009年に自律神経の権威の教授から『自律神経をコントロールできれば勝てる』と言われて、自分は10年のキヤノンオープンで勝てました」

 興奮した時にどういうことをすればパフォーマンスを発揮できるかが分かるという。

 二足のわらじを履く横田は、92年に日本オープンのローアマを獲得するなど、世代のトップ選手として活躍。2005年に初シードを獲得し、97年に初優勝を遂げると05年までシード権を保持。08年から再びシード権を獲得し、2010年にはキヤノンオープンツアー2勝目を挙げるも、翌11年には成績が伸び悩み賞金シードから陥落。昨年末のファイナルQTは105位と振るわず、今季は5試合目のツアー出場。

「2006年以降、トップ10入りが2回しかないんですよ。自分のゴルフでは戦えないですよ」

 ツアープロ生活だけでなく将来を見据えて、09年から研究を開始し、将来的にはゴルフ界初の医学博士も狙っている。

「交感神経と副交感神経のバランスのいい状態が最適ですが、僕は、優勝を狙えるとかその気になっちゃうと交感神経が高くなってダメになります。その辺を意識したいです。崩れたら、その気になったと思ってください(笑)」

 記者会見は大学の講義のような状態になったが、自律神経のバランスの取り方など、自身ではよく知っていることは分かった。日ごろの研究成果を、実体験をもって証明するには絶好の機会である。

文・小高拓

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