大会3勝目! 宮本勝昌の勝利を呼び込んだ3番アイアン

ParOn.(パーオン) / 2014年12月7日 19時29分

通算10勝中、メジャー5勝と公式戦に強い宮本勝昌が帰ってきた ゴルフ日本シリーズJTカップ(2014)(最終日) 写真・村上航

ゴルフ日本シリーズJTカップ(12月4~7日、東京都・東京よみうりCC、7023ヤード、パー70)

 今年の最終戦は、“日本シリーズ男”と呼ばれた男が真骨頂を発揮した。6バーディ、1ボギーの65で回った宮本勝昌が、通算9アンダーで今季2勝目、ツアー通算10勝目を挙げた。1998年、2001年に続きこれで本大会は3勝目。国内メジャー5勝目と、公式戦に強い宮本が帰ってきた。

「4年ぶりにここに戻ってくることが目標でした。優勝争いをして終わりたいと思っていましたが、優勝できてうれしいですね。1年頑張ってきた上位30名しか出られない試合で、そういう雰囲気が好きです。コースもグリーンの形状などが独特で、攻め方が好きですね。ここではピンを狙ってはダメなんです。グリーンの真ん中を狙うクレバー、スマートな攻め方ができました」

 慣れた得意のコースで宮本が貫録を見せつけた。13番以降は3バーディを奪い、トップを行くプラヤド・マークセンを抜き去った。

 今季は、ANAオープンで4年ぶりのツアー優勝を果たした宮本。その後もブリヂストンオープンで3位タイと優勝争いに加わった。

「ANA、ブリヂストンでの上位争いが楽しかった。もう一度楽しい優勝争いをしたいと思っていました」

 勝ち方の感覚が戻った宮本。クレバーな攻め方に加え、制度の高いロングアイアンも今回の優勝の要因といえる。緊迫した終盤の17番パー5。2オンも可能なホールだが、宮本はティショットを左に曲げてつま先下がりの斜面につかまった。ピンまでの距離は245ヤード。ここで宮本が抜いたのは3番アイアンだった。

「前の木がじゃまで、フックを打たないといけない状況でした。ピンは右で、右に外したら寄らない状況だったので、なんとか左にいけばいいかなと思って打ったら、うまくフックがかかってくれました。100点満点のショットでした」

 見事2オンに成功。ここでバーディを奪って2打のリードを持ってパーオン率41.67パーセントの最難関18番パー3に向かった宮本。ここでも3番アイアンを振り抜き、見事にグリーンオン。思いのほかふくらましすぎたという8メートルのフックラインだったが、カップ奥からの傾斜で戻り、30センチにつけて難なくパーセーブ。優勝を決定づけた。

「とにかく17番、18番をバーディ、パーで上がることだけを考えていました。18番のバーディパットが寄った時点で100点満点のラウンドだったと思えました」
 芹澤信雄を師匠と仰ぐチーム芹澤の兄弟子、藤田寛之が10年から3連覇を果たしている本大会だが、これで優勝回数3回で並んだ。優勝会見で記者から来年の連覇について、気の早い質問が飛んだが、

「もう来年のことですか(笑)。まずはツアー11勝目を目指しますよ。90年代、2000年代、2010年代とこの試合で勝てたので、次は東京五輪が開催される2020年代に勝てれば(笑)。藤田プロの同一大会3連覇はなかなかできませんけど、優勝回数は並んだし、なにより藤田プロが喜んでくれたのがうれしいですね。いい先輩が身近にいて幸せだなと思います」

 ともに40歳を過ぎてから日本シリーズ勝利を果たした同士。同門の弟弟子は、優勝の瞬間を兄弟子、師匠と分かち合い、晴れ晴れした笑みを浮かべて今季を締めくくった。

文・高桑均

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