小田孔明が賞金王を目標に掲げ続けた理由

ParOn.(パーオン) / 2014年12月7日 19時31分

有言実行で見事賞金王となった小田孔明 ゴルフ日本シリーズJTカップ(2014)(最終日) 写真・村上航

ゴルフ日本シリーズJTカップ(12月4~7日、東京都・東京よみうりCC、7023ヤード、パー70)

 開幕から賞金王取りを目標に掲げたが小田孔明が、最終日も有言実行で初の賞金王を戴冠した。

 藤田寛之、近藤共弘、岩田寛の3人が優勝しなければ、小田の賞金王が決まる最終戦。「熟睡できない」ほどの重圧を受けながら、初日単独首位に立った小田は、2、3日目はともにオーバーパーで順位を落とした。

 3日目を終えた段階で3人は伸び悩み、小田の初の賞金王が濃厚となった最終日、「アンダーパーで笑って賞金王を取る」と宣言した。

 前半1アンダーで折り返し、10番は2打目でグリーンをとらえられずにボギーとすると、続く11番(パー4)は、1.5メートルから3パットのボギーをたたき、この日のアンダーパーに暗雲が垂れ込める。

「頭が上がっていますよ。下げていきましょう」

 12番グリーンで7メートルのバーディチャンスを打つ前にコンビを組んで9年目の宮田一幸キャディがアドバイスをおくった。するとボールはカップに沈み、「あの言葉に助けられました」と小田のパッティングは蘇った。14番、16番、17番、18番と4バーディを奪い、6バーディ2ボギーの66で回り、3位タイに入った。涙を見せながらも、笑って賞金王を決めた。

「初日トップでしたからね。普通の状態なら優勝できていたかもしれないですけど、今回ばっかりは仕方ないですね。来年は、これで終わりと思うとズルズル行っちゃうと思うし、賞金王になった次の年に1勝もできないというのは避けたい。今年は藤田(寛之)さんが3勝で僕が2勝。来年は最多勝で賞金王を取りたいですね」

 早々と2年連続賞金王を公言した小田が、今年、開幕から賞金王を口にしてきたのは理由がある。

「高い目標を持たないと、上にはいけないと父親にいわれてきました。日本のトップ10に入ろうと思ったら、トップ10が目標では難しい。賞金王を目標にするからトップ10にも入れる。ドライバーの飛距離でも350ヤードを飛ばそうと思えば、300ヤードも飛ばせるんです」

 高い目標に向かうことで、自分を高めることができるというのが持論だ。今年は海外メジャー(全英オープン、全米プロ)で初の予選通過を果たし、来季は賞金王の肩書きで世界の舞台も視野に入れる。

 36歳で技術、経験とも脂が乗っている小田の快進撃はまだまだ止まらない。

文・小高拓

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