藤田寛之「ジーンとさせる選手になりたい」

ParOn.(パーオン) / 2014年12月22日 19時32分

上野のアメ横ゴルフショップでトークショー、サイン会イベントに登場した藤田寛之

 師走のアメ横(東京都・台東区)で藤田寛之が理想のゴルファー像を熱く語った。

 年末の買い物客でにぎわうアメ横のど真ん中で、クラブ契約をするヤマハのトークショー、サイン会イベントなどに登場した藤田。“中年の星”として絶大なる人気を誇る藤田を生で見られるとあって、多くのファンが詰めかけた。

「最近は“中年の星”といわれていますね(笑)。昨年は成績が悪かったですが、今年は3勝もできたし大満足の年でした。最後は賞金王の可能性があっただけに、みなさんからムチを入れられましたね。なかなか前に進まない状況でしたが、肩の痛みやケガと闘いながら、45歳という年齢を考えると結果はよかったのではないかと思います」

 シーズン序盤から左肩の痛みに苦しみながらも、4月のつるやオープンで優勝を挙げると、8月に福岡県で開催されたアールズエバーラスティングKBCオーガスタで今季2勝目。はじめて地元で錦を飾った。その後もアジアパシフィックオープン ダイヤモンドカップゴルフで年間3勝目。賞金王となった小田孔明を最終戦まで追い詰めた。
 そんな藤田の話に多くのファンが大きくうなずいたのは、KBCオーガスタでドライバーとアイアンを替えていきなり優勝したエピソードのときだった。クラブの重要性を藤田なりに解説してくれた。

「実は新しい〈リミックス〉ドライバーとアイアンに替えてすぐ優勝できました。今は弾道測定器ですぐにボール初速とかスピン量とかが分かりますが、それで少しでも数値が悪いと新しいクラブでも使いません。2、3年クラブを替えないこともありますが、今年はスッと替えられました。自分にとって、クラブ選びのポイントは、キレイな“顔”なんです。スッと構えられる顔ってあるんです。特に今回のツアーモデルは、開発段階からいろいろといわせてもらっていて、自分が使いたいものを作っていただいているので120点のデキです。ツアーの中でも自分は一番幸せでしょうね」

 全幅の信頼を置くヤマハのクラブとともにシーズンを戦った藤田。クラブのPRも忘れることなく、軽妙なトークで盛り上げた。そしてこの日は、ヤマハ製品を購入した客にサインを行うなど、ファンとの交流も楽しんだが、

「シャフトを替えて振りやすくなったとか、球が飛んでいる気がするとか、フィーリングでいいと思うんです。そういうクラブを選んでほしいですね。それがヤマハじゃなくてもいいので(笑)」

 と藤田なりのクラブ選びの方法も伝授した。
 最後に、今後の目標を聞かれた藤田は、杉原輝雄を例に出してこう締めくくった。

「日本と名のつくタイトルを勝ちたいというのもありますが、そういうのよりも、藤田寛之像をもっと作り上げていきたい。最近は男性のギャラリーから『カッコイイ』といっていただけることもあって、すごくうれしいですが、それだけではダメなんです。自分のプレーを見て、ジーンと感動してくれる。自分のプレーを見て泣いてくれる人がいる。そういうふうになりたいと思っています。杉原輝雄さんは、プレーされている姿を見ると心に響きましたが、自分もそういう存在になりたいですね」

 まずは左肩の治療に専念してからトレーニングで来季に備える藤田。2015年は、感動を与える男・藤田寛之として、再び日本の頂点を目指すことになる。

文・高桑均

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