プロの意地を見せた渡邉彩香「重圧の中勝てたのは成長できた」

ParOn.(パーオン) / 2015年11月1日 19時33分

プレッシャーのかかる中での優勝に成長を感じたという渡邉彩香 樋口久子 Pontaレディス(2015)(最終日) 写真・村上航

樋口久子 Pontaレディス(10月30日~11月1日、埼玉県・武蔵丘GC、6605ヤード、パー72)

 アマチュアの畑岡奈紗さんフィーバーに沸いた日本女子ツアーの樋口久子ポンタレディスだが、渡邉彩香がプロの貫録を見せつけた。首位タイで出た渡邉は7バーディ1ボギーの66、6アンダーで回り、通算11アンダーで2位に4打差をつけて今季2勝目、通算3勝目を挙げた。

「アマチュアの勢いのある選手で、会ったこともないですし、どんなプレーをするのか分からなかったので、負けたくないという気落ちがありました」

 いい緊張感を持ってスタートした渡邉は、序盤から畑岡さんと攻防を繰り広げてギャラリーを沸かせた。1番(パー5)で渡邉がバーディを奪うと3番で畑岡さんがバーディで追いつく。4番(パー3)で渡邉がバーディとしたが5番(パー4)で3パットのボギーと再び並走。

 6番(パー4)は、畑岡さんが2打目を30センチ、渡邉は1メートルと互いにバーディと両者一歩も引かない展開だったが、4メートルを沈めてバーディを奪った7番以降、地力の違いを見せつける。9番(パー5)はグリーン奥からの3打目のアプローチを60センチに寄せ、12番(パー3)は3メートルを沈めて2つ伸ばすと、この時点で後続に4打のリードを奪い、危なげないゴルフで優勝を手繰り寄せた。

「(プロの意地を見せつけて)よかったです。(畑岡さんと)お互いにいいプレーをしていたので、いい意味で集中できたと思います。でも、最後、16番、18番で(ティショットが)1ヤードぐらい負けちゃって、すっごく悔しいです」

 ドライバーの飛距離270ヤードとツアー屈指の、自慢の飛距離を抜かれたことに悔しさをにじませたが、自身の目標だった年間複数優勝を遂げた。

「自分がミスをして負けている試合が多かったので、こういう経験をたくさんして、プレッシャーのかかる場面でしっかりスコアを伸ばしていきたいと思っていました。今回、プロとして負けられない思いの中、勝てたのは成長したのかなと思います。まだ残り4試合あるのでもっと頑張りたいです」

 この優勝で賞金ランキングは3位に浮上。賞金女王レースを独走するイボミとは約1億円。2位のテレサ・ルーとは約4400万円離されているが「日本人トップになりたい」と手綱は緩めない。

 次週は米LPGAとの共催試合のTOTOジャパンクラシック。優勝すれば、渡邉が参戦を夢見る米女子ツアーの出場権を手にできる。

「調子はすごくいいので、優勝を狙っていきたいです。でも。(米女子ツアーを)意識しすぎてもよくないので、日本の試合と同じつもりで戦います」

 勢いのあるアマチュアの次は、米女子ツアーの強者を撃破する。

文・小高拓

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング