今季初優勝の宮里優作、賞金王の可能性も残した

ParOn.(パーオン) / 2015年11月22日 18時52分

若手の前に壁となって立ちふさがり、ツアーを引っ張る宮里優作 ダンロップフェニックス(2015)(最終日) 写真・村上航

ダンロップフェニックストーナメント(11月19日~22日、宮崎県・フェニックスCC、7027ヤード、パー71)

 ダンロップフェニックスの最終ラウンドが行われ、2位に2打差の首位で出た宮里優作が4バーディ、2ボギーの69、2アンダーで回り、通算14アンダーとリードを保ち、逃げ切りで今季初優勝、通算3勝目を挙げた。

 2位に2打差の単独首位で最終日を迎えた宮里優作。連覇を狙う松山英樹や最終組の藤本佳則ら若手が優勝を狙う中、35歳の宮里が「壁になる」と宣言したとおりになった。

 前半はティショットが乱れていたが、冷静さは失わなかった。1番(パー4)で3パットのボギーとしたあと、2番(パー4)のティショットは林へ。2打目をフェアウエーに出して、134ヤードの3打目を9番アイアンで距離をコントロールして1メートルに寄せてパーセーブ。4番(パー5)はティショットを林に入れて木の根付近に止まるアンラッキー。1回で林から出せなかったが、ボギーで抑えた。

「前半ちょっとバタバタしていて、とりあえずダブルボギーにはしないように、曲がってもボギーで収めよう。ボギーのあとはパーを獲ろう。そうすれば後半リズムが出てくるんじゃないかと思っていました」

 スコアを落としながらも好機を待った。7番(パー5)でバーディを奪うとリズムが出てきた。折り返した10番、13番、16番でバーディを奪い、14アンダーまで伸ばして逃げ切った。

 アマチュア時代から大器と言われ、プロの大会で何度も優勝争いをした。プロ転向後、すぐに優勝を遂げると思われたが、プロ11年目の一昨年に初優勝と苦労した。しかし、昨年の東建ホームメイトカップで2勝目、そして、今回で3年連続の優勝とステップアップしている。

 今季は未勝利ながらも賞金ランキング9位と安定した戦いを見せていた。技術を磨くだけでなく、メンタルコントロールや呼吸法なども取り入れて、ベストな力を発揮できる準備を整えてきた成果である。

「ボクがジュニアの頃は、伊澤(利光)さんというスターがいました。絶対的な存在というのは必要だと思います。ボクがなれるかどうかは別にして、今のツアーには必要だと思いますし、バランスも出てくると思います」

 最終日の前の「壁になる」発言もツアーを引っ張る自覚である。優勝賞金4000万円を上積みして、約9896万円で賞金ランキングは2位。残り2連勝なら賞金王という可能性も出てきた。

「2連勝ですか……厳しいけれどそういうところにいるということも大事ですよね。来週も何が起こるか分からないので、万全の体調でいきたい」。

 遅咲きの大器が覚醒し、奇跡を起こす。

文・小高拓

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング