フィリピン帰りの日大生 アマの桂川有人が「65」の大爆発で単独トップ

ParOn.(パーオン) / 2018年10月12日 19時9分

一気に優勝戦線へと浮上した桂川有人 日本オープンゴルフ選手権競技(2018)(2日目) 写真・村上航

<日本オープン 2日目◇12日◇横浜カントリークラブ(7,257ヤード・パー71)>

暗闇がコースを包み始めた「日本オープン」2日目の午後。INコースで猛チャージをかける選手が現れた。日本大学2年生、これまで国内ツアーに出場経験が一度もない、桂川有人(かつらがわ・ゆうと)だ。12番のバーディを皮切りに、13番でも10メートル、14番パー5ではイーグル。15番からも3連続バーディで、「65」の大爆発。一気に首位の座を奪った。

4選手がトータル7アンダーで並ぶなか、桂川はトータル8アンダーでホールアウト。昨年、優勝争いを演じた金谷拓実(東北福祉大2年)の例があるだけに、すっかり暗くなった会場は色めき立った。「自分でも信じられないです。気づいたらトップに立っていたという状況です」と、静かに答えた。

愛知県清須市出身で、中学までを同地で過ごすと、「練習場の知り合いの方から話を聞いて、フィリピンに行くことにしました」と、留学先としては珍しい地を選択した。高校は「WI-FIです」と、通信制のルネサンス豊田高校に進学。フィリピンの地で「家の隣がゴルフ場」という環境のなか、ゴルフ漬けの日々を手に入れた。

2週前の「トップ杯東海クラシック」のマンデートーナメントに出場も2打足りずに出場権を逃し、プロツアーは今回の国内最強決定戦が初。ツアーデビューでいきなりの予選トップ通過に、「まだ実感がありません。まずは予選通過が目標だったので、次はまだ考えていません」と笑う。とはいえ、同学年の金谷の活躍もあって、「優勝争いをしたいと思っていました」と、堂々トーナメントリーダーとして、争いの一角を勝ち取った。

日本ではツアー初出場の桂川だが、実はフィリピンツアーやアジアンツアー、アジアの下部ツアーには出場経験がある。昨年のアジアンツアー「リゾーツ・ワールド・マニラ・マスターズ」は毎日練習を重ねていたコースでの開催。アジアの猛者がそろうなかで17位タイに入っている。「芝が薄かったり、下が硬かったりと、あまり整備されていないコースでの練習で難しいライからのショットがうまくなった」と、異国の地で地力をつけてきた。

フィリピンでは知り合いのつてでホームステイ。「以前はツアーのクラフトマンもされていた方で、ジャンボさんのクラブも見ていたと聞いています」という、出会いにも恵まれた。加えて、練習コースには東海クラシックで優勝したアンジェロ・キューやジュビック・パグンサン(ともにフィリピン)ら多くのプロも顔を出しており、「一緒にラウンドしたこともあります」という。「フランキー(・ミノザ)さんとも食事をしたことがあります」と、プロに囲まれての環境も成長の一助になった。

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