ブレないスイングをつくった松森彩夏

ParOn.(パーオン) / 2019年4月20日 10時17分

日本女子ツアー第7戦、KKT杯バンテリンレディスオープン。初日を終えた時点で、松森彩夏が2アンダーで6位タイに入った。松森は今季4戦目。初めてのアンダーパーだった。

2014年にツアーデビュー。15年に賞金ランキング40位で初のシード入り。16年には富士通レディースで初優勝。着実にトップ選手への階段を上っていた松森だったが、17年に失速。シード権を失った。そして今季はQTランキング80位の出場資格。出場できる試合は限られている。一戦も無駄にはできない。

賞金ランキングが17年66位、18年89位。結果が出せない状況に、昨シーズン終了後、松森はコーチを変えた。新しいコーチは辻村明志。その結果が、ようやく出始めた。

「ゆるまなくなったというか、軸がブレなくなってスイングが安定しました。トップで打つ体勢がしっかりつくれて、切り返しの間が一定になりました。辻村さんに教わった全力の連続素振りを毎日やっているおかげかなと思います」と、松森。

辻村は教える選手たちに、全力で振る素振りを毎日課している。全力で15回振り、1球ボールを打つ。それを10セット行う。
「15回も全力で振ると、100メートルを全力疾走したぐらい息が上がります。全力で速く振ることで、スイングに無駄な動きがなくなります。余計な動きがあると、速く振ることはできません」と、全力素振りの効果を辻村は説明する。

そして、連続で振ってはいるがトップでのほんの一瞬の静止を意識するのがポイントだという。トップで打つ体勢ができていなければ、力強いつかまった球が打てないからだ。その一瞬の静止が安定したトップの形をつくり、切り返しの間を安定させるのだ。全力で振っているのだから、もちろん筋力アップにもつながる。スイングに必要な体幹の筋力が、自然に鍛えられてスイング軸を安定させるのだ。

全力の素振りは、世界のホームランバッター王貞治を育てた故・荒川博氏から教わったものだ。王貞治は若いころ、足下の畳が破れるくらい素振りを繰り返していた。辻村は、それをゴルフスイングに応用したのだ。

ショットがよくなっただけではなかった。今季これまでの松森は、パッティングが悪かった。ダイキンオーキッドレディスでは予選2日間の平均が29.5ストローク。Tポイント×ENEOSゴルフトーナメントでは34ストローク、アクサレディスゴルフトーナメントは32ストローク。それがKKT杯バンテリンレディス初日は25ストロークだった。

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