前週はゴルフをやめたいとまで思った大西葵が、大きくジャンプアップ

ParOn.(パーオン) / 2019年4月21日 9時12分

2015年のマスターズGCレディス以来、4年ぶりにKKT杯バンテリンレディスで最終日最終組の大西葵。

今季はこれまで予選落ちが4回、棄権が1回。49位タイで賞金がついた試合はヤマハレディースオープン葛城のみだった。

「シーズンが始まる前は優勝を狙い、最低でもシード権を確保することを目標にしていました。でも結果は、そんなことをいえるものではありませんでした。今季6戦目のスタジオアリス女子オープンでは、もうゴルフはいいかな。なんてことも頭の中をよぎっていました」と、大西。
ショットは大西がいうところの「ヤンキーフック」が出ていた。大きく右に出た球がどこまで曲がるか分からないほど左へ向かっていく打球だ。極端なダックフックといったところか。そしてパッティングでは手がまったく動かないイップスに悩まされていた。

「クロスハンドで握ったり、クローグリップにしたり、いろいろ試しました。でも、パッティングで手が動かなくなるんです。それでヤマハレディースオープン葛城の週にアームロック式を試したら、手が動いてくれたんです」(大西)

アームロック式とは長めのシャフトを挿したパターを短く握り、グリップを装着した部分を左腕の前腕にあてがってストロークする方法。米PGAツアーでスイングの科学者といわれているブライソン・デシャンボーが取り入れている。大西はテレビ中継でデシャンボーのストロークを見て、「これが最後」と試してみたのだという。

「パターのシャフトは39.5インチを0.5インチ切って使っています。左腕とシャフトを一体化させて打つので、手首を使ってしまうことがありません。オートマチックに振れるので、スムーズに手が動いてくれるようになりました。いつもは36パットくらいなのに、今日(KKT杯バンテリンレディス2日目)は24パット。自分でもびっくりしています」(大西)
どこまで曲がるのか分からないヤンキーフックは、逆球のカットボールを練習で打って修正した。

「インパクトで左腰が浮き上がって、インサイドから入ったヘッドが大きく外に出ていたんです。手元が浮いてボールがつかまらなくなるのを嫌って、ヘッドを急激に返していました。左腰を低い位置にキープして、その場でヒップターンすることが大事。アウトサイドインの軌道でカットボールを打つことで、その動きが体に染みついてきました」(大西)

今季6戦目までの大西の賞金ランキングは111位。女子ツアーでは1試合に出場する選手が108人だから、出場選手中最下位に等しい成績ということになる。ゴルフをやめようかとまで考えた大西だったが、7戦目のKKT杯バンテリンレディスでようやく本来の自分を取り戻し大きくジャンプアップした。

そういえば4試合連続予選落ちとなったアクサレディスゴルフトーナメントの直前に、大西は約40万円相当のリュックサックを食事に行った六本木でなくしている。そのとき「これからガッツリ稼がなくちゃ」と半笑いでいっていたが、お釣りがくるほど取り返すことができたようだ。

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