3連覇に望みをつなぐ大カムバック! エースを「封印」し鈴木愛が手にした“ブラックパター”

ParOn.(パーオン) / 2019年5月18日 18時23分

鈴木愛が大爆発「64」 優勝戦線に浮上した ほけんの窓口レディース(2019)(2日目) 写真・佐々木啓

<ほけんの窓口レディース 2日目◇18日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(6292ヤード・パー72)>

初日4オーバー・84位タイと大きく出遅れた鈴木愛が、8バーディ・ノーボギーの快進撃。2012年最終ラウンドの全美貞、14年第2ラウンドのイ・ボミ(ともに韓国)が記録したトーナメントコースレコード「65」を1打更新する「64」をマークし、トップと3打差のトータル4アンダー・9位タイに浮上した。

10番スタート、いわゆる“裏街道”から始まったこの日のラウンド。「まずはイーブンに戻そうと思った」という意識で放った最初のティショットが、その後のバーディラッシュの号砲となった。

スタートホールで、残り101ヤードのセカンドショットを50度のウェッジでピン手前3mにつけバーディを奪うと、そこからもキレのあるショットを連発。前半の6つのバーディは、すべてピン4m以内につけて奪ったもの。後半も3番で5m、5番で3mを沈め2つスコアを伸ばしてラウンドを終えた。「ドライバーはフェアウェイを2回しか外さなかった。ショットも調子がよくて、バーディパットはすべて5m以内。前半はチャンスを全て決めることができました」。自然と笑みがこぼれた。

前日は「とにかくパットが入らない。このグリーンで入らないと自信を無くしますね」と、「33」というパット数が肩を落とす原因となった。その際に「パターを替えてみようかなと思います」と話していたが、予告通り、ピン型のエースパターを外し、今週新たに手にしたマレット型のものをバッグに入れた。

もともと「あまり好きではない」というマレット型のパター。しかし、初優勝した2014年の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」ではこの型を使用しており、「いい感じに打てていた」ことを思い出した。「その時とはシャフトの挿さり方も違うし、フェースも全く同じものは造れないということでしたが、プロトタイプを3~4本いただいて。打感も硬すぎず、柔らかすぎずですごく好き」と使用を決断。ショットが好調だったことにもけん引され、「シグマ」のプロトタイプ(PING社)でパット数は「26」まで回復した。「エースパターは封印ですね」。すぐに信頼できる結果が出た。

今やツアーを代表する実力者の鈴木だが、今大会でキャディを務める清水重憲氏は驚きを口にする。「あれだけの選手なのに向上心が強く、いろいろと質問されます。練習法、イライラした時の対処法など。本当にすごい」。上を目指し、常に試行錯誤を続けている。

これだけのスコアを出しても、「もう1~2個伸ばすことができればよかった。『64』より良いスコアはこれまでにないので、出したかったです」と慢心はない。1988年のツアー制度施行後で史上4人目、それ以前を見ても日本選手で樋口久子しか達成していない同一大会V3がかかるラウンドに、「自信が戻ってきました」という鈴木が挑む。(文・間宮輝憲)

記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)

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