上田桃子は6打差圧勝に「みんなに感謝されていい(笑)」 火がついた名手の日本参戦発言と日本酒の暗示

ParOn.(パーオン) / 2019年6月9日 17時41分

6打差圧勝を遂げた上田桃子 「みんなに感謝されていい」の意味 ヨネックスレディスゴルフトーナメント(2019)(最終日) 写真・福田文平

<ヨネックスレディスゴルフトーナメント 最終日◇9日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6456ヤード・パー72>

「ケガがなくても勝てましたよ!」。今年3月の「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」で最終日前日に突然発症した右手中指の痛みを乗り越え優勝した上田桃子。体調面に不安のない状態で戦いきった「ヨネックスレディス」で優勝を決めて、開口一番そう言ってはにかんだ。

ターゲットはただ一人。首位を走る海外メジャー覇者キム・ヒョージュ(韓国)だった。「3打差をつける」。狙いを定めてスタートするも、1番ではお互いに譲らずバーディ。その後も一進一退の展開となったが、安定したゴルフを続けるライバルを超えるため攻撃的なゴルフを展開した。ピンを狙う積極性が早くも実り、6番から3連続バーディを奪って8番で背中を捉える。

すると、9番で相手がダブルボギーを打ち大きく後退。それでも、10番で3mのバーディパットを外して「楽はさせてもらえない」ともう一度気を引き締めた。その後は次の11番など着実にバーディを重ねて、5打差で迎えた18番では2オン成功。イーグルパットは30mと残ったが「パーだったらサムい終わり方(笑)。絶対バーディを獲ろう」と気合いの2パットでフィニッシュ。これまで今大会では2位が3度という惜敗続きだったが、ようやくピリオドを打った。

「昨日、ヒョージュが勝ったら日本ツアーに出るという記事を見ました。それは待ってくれよ、と(笑)。一年に数回くるなら分かるけど、めちゃくちゃ強敵になる」。そして自ら日本参戦の壁となると誓って最終日に臨んだ。「みんなに感謝されていいくらいだと思う。よくやった、と言って欲しい(笑)」。素晴らしい選手と認めているからこそ、易々と参戦させるわけにはいかなかった。

2014年に「エビアン選手権」を制した実力者を競り落とした攻撃的なゴルフの裏には、日本酒の暗示があった。昨日、トレーナーの伊藤久氏、弟の悌史郎(だいしろう)さんらと食事に出かけた際、二人は好きだという日本酒を飲み始めた。普段、試合中は飲まないという上田だが、せっかくなのでと名前が気に入った『ど根性』というお酒を一杯。そして次に二人が飲み始めた『屋守(おくのかみ)』の意味を感じて、もう一杯いただくことにした。

「喜怒哀楽をコントロールする、という意味が屋守のラベルに書いてあって、それを見たときに攻めていこうと。自分のスタイルは、自分のありのままをぶつけていくスタイル。明日はそれでいこうと思いました」。たまたま出会ったお酒の暗示が、勝利への道しるべとなった。

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