日本女子ツアー賞金ランキング上位者の出場資格が撤廃される全米女子オープン

ParOn.(パーオン) / 2019年6月13日 11時0分

昨年の賞金ランキング5位の資格で出場した成田美寿々。来年はロレックスランキングでの出場を目指すことになる 写真・Getty Images

 比嘉真美子が最終日まで優勝を争い、盛り上がった全米女子オープンだが、13人と歴代最多タイの日本人選手が参戦したことも話題となった。

 来年、この試合の出場資格が大きく変わる。最大の変更は、「前年度の日本女子ツアー賞金ランキング5位まで」に与えられる出場資格が撤廃されることだ。同じく欧州女子ツアー、韓国女子ツアー、チャイナLPGAツアーの賞金ランキング上位者の出場権もすべて撤廃。さらに米LPGAツアーは、賞金ランキング75位までがポイントレース30位まで、と大幅に減らされた。

 一方、増えたのはロレックス(女子世界)ランキング。これまでの50位から75位までに増加した。男子の全米オープンは既に2012年に世界ランキング上位者の出場枠を50位から60位までに増やしており、米PGAツアーの枠はポイントレース30位までに減らし、日本ツアーの賞金ランキング上位者の出場権を撤廃した。

 今回の変更は、ロレックスランキングをより重視するとともに、

「ツアーで活躍する選手だけでなく、世界中のゴルファーに門戸を開くのが本来のオープン競技であるべき。これでさらにたくさんの選手が頂点を目指す可能性が広がる」(全米ゴルフ協会会長のマイク・デイビス氏)

 と、世界中で開催される予選会からの出場枠を増やしたい意向だ。

「われわれは有資格者と予選会からの出場を半々にするのが理想だと思っている」(デイビス氏)

 確かに、過去5年間を見ると予選会からの出場は少ない。出場156人中、予選会以外で出場権を得たのは平均で91人だ。

 今回、“前年の日本女子ツアー賞金ランキング5位まで”の資格で出場したのは、アン・ソンジュ、申ジエ、鈴木愛、比嘉真美子、成田美寿々。日本ツアーで活躍していれば当然世界ランキングも上位には入っているため、「私の今のロレックスランキングは64位なので、影響はないと思います。いずれにしても資格を得られるのであれば、気にしていません」(成田)

 ロレックスランキングによる出場枠の拡大は、むしろ日本人選手の出場を増やす可能性がある。例えば、6月3日現在の75位までには、59位に上田桃子、65位に河本結、75位に小祝さくらが入っている。日本での予選会からは5人が出場資格を得たが、予選会の枠が広がれば、さらに増える可能性もある。

 一方で米LPGAツアーを主戦場としている選手には微妙な影響が出そうだ。今回、昨年の賞金ランキングで資格を得たのは畑岡奈紗、上原彩子、横峯さくらだが、ポイントレース30位以内に入っているのは畑岡のみ。

 来年はテキサス州のチャンピオンズGCが舞台。どんな顔触れとなるだろうか。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年6月25日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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