42年ぶり快挙まで残り18H 渋野日向子、3日目バックナイン快進撃の舞台裏

ParOn.(パーオン) / 2019年8月4日 9時10分

窮地からのカムバック 渋野日向子が首位で最終日へ! 全英AIG女子オープン(2019)(3日目) 写真・村上航

<全英AIG女子オープン 3日目◇3日◇ウォーバーンGC(イングランド)◇6585ヤード・パー72>

「緊張はなかった」。3日目を終えて単独首位に立った渋野日向子は、前半で苦戦するも後半に大爆発。6バーディを奪い、初日と同じく「30」の快進撃を見せ、リーダーボードのトップに躍り出た。

前半は苦しい展開が続いた。2番のパー5では3打目を1メートルに寄せてバーディとしたが、その後はカップに嫌われた。5番パー4でセカンドをミスしボギー。9番では3パット。笑顔がトレードマークの渋野の表情が曇った。

すべてがはじめての経験。海外メジャーどころか海外ツアー初参戦で3日間60台を並べ、トータル14アンダー。2位に2打差をつける快進撃は、どのように生まれたのか。すべてはこの9番と10番のあいだから始まった。

3パットボギーの直後。10番ティ横の茶店トイレに駆け込んだ。「あそこで発散しました」と、数分後に出てきたが、その時点では怒りを消化しきれていなかった。ミスショットになってもおかしくないまま放ったティショットは、フィニッシュを崩しながらもフェアウェイど真ん中をヒット。セカンド地点に向かった。

そこまでは、キャディを務める青木翔コーチと並んで歩いてきたが、ここでコーチが渋野から離れる。「あそこは1人で考えてほしかった。意図的に先に行きました」(青木コーチ)。1人でセカンド地点に到達した渋野。怒りは消えていなかったが、そこから度胸満点のゴルフが戻った。「まだ怒っていましたけど(笑)、ヤケクソに打ったらピンに(向かって)いったので、『あ、大丈夫』かなと」(渋野)。ピン右3メートルにつけ、これを沈めて反撃を開始した。

続く11番パー5はティショットを大きく左に曲げた。「めっちゃ振ったらどチーピン(笑)」。幸いにも前に打てる状況で、この時点で怒りは収まった。ところがここで約2メートルを決めきれずにパー。それでも続く12番では1.5メートルにつけバーディ。「あそこで入ったのでそこで流れが変わった」と曇りが一転、晴れマークに変わり、その後の猛ラッシュにつなげた。

笑顔多きラウンドが注目されている渋野だが、怒りや悔しさが襲うことだってラウンド中に1度や2度ではない。ましてや海外メジャーともなれば、曇りは幾度となく訪れる。それを自らの感情コントロールで笑顔を取り戻し、同組で首位を走るアシュレー・ブハイ(南アフリカ)にプレッシャーをかけ続けた。

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