米PGAツアーの米国内放映権は年430億円 すごい金額だが、他のスポーツに比べて高い? 安い?

ParOn.(パーオン) / 2019年9月16日 15時0分

年間王者への16億円のボーナスも、巨額の放映権収入を考えれば痛くも痒くもない?(写真・Getty Images)

ウォールストリートジャーナル電子版が「米PGAツアーは放映権を求めるメディアと次期(2022年以降)契約を結ぶ見通し」という見出しで、同ツアーが早々に高額の放映権契約を結ぶ可能性があると伝えた。欧米のメジャースポーツの放映権料はこのところ高騰が続いているが、米ツアーの国内での放映権収入は現在、年間430億円ほどだという。これは他のスポーツに比べて高いのか? 安いのか?

まず、欧米のプロスポーツリーグで最も巨額の放映権料を得ているのは、サッカーのプレミアリーグ(イングランド1部リーグ)といわれている。同リーグは昨年、19年~21年の3年間の放映権契約を、英国国内についてはSKYとBTの2放送局と合計45億ポンド(約6000億円)で更新。英国国外でも海外の放送局やネット配信会社などと、同じく3年間で合計5000億円余の放映権契約を結んだ。

さらに、同リーグは今年からアマゾンとストリーミング中継の契約を締結している。GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)に代表される巨大ネット企業は今、あらゆるネットサービスを提供するプラットフォーマーとして、多数の顧客を呼び込むコンテンツ獲得に乗り出している。プレミアリーグとアマゾンの契約内容は非公表だが、これを含めると放映権収入の合計は、年間で4000億円を超えるとみられる。

日本のJリーグがDAZN(ダゾーン)と結んだ10年間2100億円の契約は、日本国内では驚きをもって伝えられたが、プレミアリーグはケタが違うのだ。

一方、アメリカの3大スポーツは、各リーグ本体はフットボールのNFLが年約4000億円、バスケットのNBAは年約2900億円、野球のMLBは年約1700億円の放映権収入を得ている。ただし、所属の各チームは別途、各地元局に放映権を販売している。

さて、肝心のプロゴルフ界だが、記憶に新しいところでは、全米ゴルフ協会が全米オープンなどの主催競技の放映権をFOXスポーツに15年からの12年間契約で売却。年100億円程度の収入を得ている。

また、昨年は米PGAツアーがアメリカ国外の放映権をディスカバリー(GOLF TV)に12年間約2200億円で販売。日本でも大いに話題となった。

こうした流れから、冒頭のウォールストリートジャーナルはPGAツアーがゴルフチャンネルやNBC、CBSなどと21年まで年430億円で結んでいる契約は、間もなくより大きな額で新たに結ばれるだろうと予測している。背景には、前述GAFAなどプラットフォーマーの参入があるのだが、あわせて米PGAツアー自らがチャンネルを立ち上げる可能性にも触れられている。

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