東洋人初のメジャー制覇に手をかけた陳志忠が還暦を過ぎてプロテストに挑戦の「なぜ?」

ParOn.(パーオン) / 2019年9月17日 15時0分

2015年いわさき白露シニアゴルフトーナメント優勝時の陳志忠

日本プロゴルフ協会(PGA)主催による2019年度PGA資格認定プロテスト・最終プロテストが8月27日から4日間、茨城県・静ヒルズカントリークラブで行われた。

総勢144人が参加した中、通算15アンダーでトップ合格を果たしたのは、ツアー出場の実績もある26歳の川上優大。5打差の2位タイに蛯名大和(24歳)、石毛巧(24歳)、今大会最年少出場の北國譲斗志(17歳、大坂府・ルネサンス大坂高校3年)、16年日本アマ優勝の亀代順哉(24歳)と18年世界大学選手権優勝の今野大喜(23歳)が9位タイなど、期待の新鋭を含む50位タイまでの51選手がPGAのプロ資格を得た。

一方、5位タイにシニアツアー賞金ランキング4位(9月1日現在)のソク・ジョンユル(50歳、韓国)、19 位タイに05年、12年のアジアンツアーで賞金王となったタワン・ウィラチャン(52歳、タイ)、日本ツアーで6勝を挙げている今大会最年長の陳志忠(61歳、台湾)が72位タイで不合格になるなど、外国籍のシニア選手が受験していることも話題となった。

特に陳は85年全米オープンで初日から首位を走り、最終日の「2度打ち」で優勝をフイにしてしまったものの、東洋人初のメジャー覇者になるかと思われたほどの実績ある選手。そんな選手が還暦を過ぎて若い選手とともにプロテストを受けているというのは驚きだ。そこにはどんな事情があるのか? PGA会長の倉本昌弘を直撃した。

「現在、日本人選手はPGAの会員でなければシニアツアーに出場できませんが、外国籍の選手については別枠で(海外のPGAライセンス所有者による)『外国人選考会』を設けており、ここを勝ち抜いてQTを突破すれば会員外でも出場できます。これに対してPGA会員の中から逆差別ではないかという指摘が寄せられました。そのため、外国人選考会からの枠を絞る方向にあるのです」

具体的には現在、外国人選考会を通過できる人数が5人のところ、2021年の選考会(22年シーズンの出場権)から3人に絞られるとのこと。要するに、外国人枠の競争率が高くなるため、PGAの正会員としての資格を得たほうが、外国籍の選手にとっても機会が広がるということだ。しかし、PGAの承認により最終予選から出場できるとはいえ、還暦を過ぎて生きのいい若手と対等に張り合わなくてはいけないのは、あまりに酷では? 倉本会長にそう尋ねると、

「いえいえ、うち(PGA)の場合、ティーチングの資格でもツアーに出られますから、そちらの資格を取っていただいてもいいわけです。もちろん、そうなると今度は言葉の問題も出てくるわけですが」

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