ホタルイカ 脂肪肝、メタボ、糖尿病などの予防効果を解明

NEWSポストセブン / 2012年4月11日 7時0分

“春の美味”に驚きの効果が見つかった。富山短期大学と香川大学農学部などの研究グループが、いまが旬のホタルイカに脂肪肝を改善する効果があることを明らかにしたのだ。研究をリードした富山短期大学食物栄養学科の竹内弘幸准教授がいう。

「イカにはコレステロールを下げるタウリンが多く含まれることは知られていますが、それ以外の栄養機能の研究はあまり進んでいません。今回の研究で、ホタルイカは肝臓や血中の脂質を低下させる作用が他のイカより高いことがわかりました。ホタルイカには、何か特別な有効成分が含まれるかもしれないのです」

 脂肪肝とは肝臓に余分な中性脂肪がたまること。その原因のひとつはアルコールだが、最近はアルコールを飲まなくても進行する「非アルコール性脂肪性肝疾患」(NAFLD)が多数報告されている。成人の人間ドック受診者の1~3割がNAFLDと診断され、推定患者数はおよそ1000万人に達する。

 NAFLDを放置していると2割以上が肝臓の炎症や線維化を伴う「非アルコール性脂肪性肝炎」(NASH)まで進行する。NASHの罹患率はアメリカで人口の2~3%あり、特に肥満や高脂質症の中高年女性に多いとされる。

 さらにNASH患者のうち2~3割が約10年で肝硬変や肝臓がんなどの大病を患う危険があるという。がんは日本人の死因の第1位であり、そのうち肝臓がんは男性では肺がん、胃がんに次ぐ第3位、女性では大腸がん、胃がん、肺がんに次ぐ第4位。他人事と油断はできない病気なのだ。

 そんな“大病予備軍”を救うのではと期待されているのが、ホタルイカなのだ。竹内准教授はこう話す。

「最近は運動不足や食べすぎで脂肪肝になる女性が増えています。また中高年女性は血中の脂質が高いかたが多い。とくに閉経後の女性は血中脂質がぐっと高くなり、動脈硬化などのリスクがあるため、血中脂質を抑える薬を服用しているかたが多い。

 中高年の女性にもメタボ・糖尿病・高脂血症を予防する“ホタルイカ効果”が期待されます。今後はホタルイカに含まれる有効成分を特定する研究を進めます。脂肪肝の治療までは無理でも、予防には意味があるはず。成果次第では、“ホタルイカサプリ”ができるかもしれません」

※女性セブン2012年4月19日号



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