問い合わせ殺到“缶詰バー”「3年間で50店舗も夢じゃない」

NEWSポストセブン / 2012年4月15日 16時0分

「缶詰で一杯」の魅力を再発見したフランチャイズの缶詰バーが人気だ。「京都のだし巻き」「大阪の土手焼き」ほかオリジナル商品が続々登場し、連日満員御礼だという。社長29歳、社員25人の平均年齢は20代という若き会社の成功の秘密に作家の山下柚実氏が迫った。

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 熊にアザラシ、鯨に鹿。と言ってもここは動物園じゃありません。北は北海道のシャケから南は沖縄のスパムミートまで、全国の味覚を楽しめる。と思ったら「国内」だけじゃなかった。フランスのビストロサラダに、ブラジルのドブラジンニャ? 聞いたことも無い料理名だが、缶の中に豆と肉の煮込みが詰まっている。めくるめく世界味紀行が楽しめる、ここは『mr.kanso(ミスターカンソ)』。ズラリと缶詰が揃うバーだ。

 中でも存在感が際立つのは、「京風だし」の文字が並ぶ黄色い缶。世界初の缶詰らしい。中からふっくらした「だし巻き」が本当に出てきた時には、缶とのミスマッチに笑いがこぼれた。

「缶詰で一杯」と聞けば「オヤジのコップ酒」を連想していた私。でも、このバーはちょっと違った。遊び心溢れた品揃えに、ポップな内装。そんな個性的な缶詰バーが首都圏を中心に増えているのは、ご存じでしょうか。2011年1月、東京1号店が神田に誕生して以来、西新宿、渋谷、浅草、田町と増殖中。今年に入ってからも埼玉・大宮、吉祥寺とオープンが続く。

 缶詰バー「ミスターカンソ」、その魅力とは何か。さっそく蓋をこじ開けて、中味を賞味してみよう。

「だし巻き缶は、京都の老舗・吉田喜(よしだき)と共同開発したオリジナルです。発売から2か月間で3000個以上売れ、おかげさまで大好評なんです」とミスターカンソを運営するクリーン・ブラザーズ取締役の川端健史氏(26)はニコッとした。こんなに若い人が回している会社なのか、と驚く。社員25名の平均年齢は20代、兄の社長も29歳。

「オリジナル缶詰の第2弾は大阪の土手焼きを準備中。今年中に10種類まで増やす予定です」

 大人気のだし巻き缶詰だが、店内でしか食べられないところがミソだ。

「小売店やスーパーからもたくさんお問い合わせがありますが、店での販売に限定しています。というのも、お店のオーナーを応援するためのブランド戦略なので」

 つまり、オリジナル缶詰とは、「店に足を運んでもらう」ための武器なのだった。

 2002年、大阪に誕生した「ミスターカンソ」。当初は関西エリアの直営店のみだったが、父から経営を譲られた若き兄弟経営者が、フランチャイズ展開に着手した。

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