勝谷誠彦 ミャンマー、尖閣諸島から吹き始めた中国への逆風

NEWSポストセブン / 2012年4月20日 16時0分

『メルマガNEWSポストセブン』では、ビートたけし、櫻井よしこ、森永卓郎、勝谷誠彦、吉田豪、山田美保子…など、様々なジャンルで活躍する論客が、毎号書き下ろしで時事批評を展開する。本サイトでは4月20日に配信された12号よりこれから3回にわたって「勝谷誠彦の今週のオピニオン」を公開する。

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 あまりに駄目な「バカが国家をやっている」(さりげなく拙著の宣伝ですが・笑)ために、つい私たちは悲観的、そして自虐的になりがちだが、実はちょっと風向きがかわって追い風になりつつあることを紹介し、たまにはいい気分になってもらおう。

 石原慎太郎東京都知事が、尖閣諸島を都のお金で買うと言い出した。私がかねて聞いていたところでは、所有者の方は愛国の士であって、だからこそ民主党政権の時は、国に売り渡すことに躊躇いがあったらしい。そのまま右から左に、中国に転売しかねないからだ。やりそうですよね、あの連中なら。

 しかし石原さんなら安心だと思ったのだろう。都民の税金を使うとなると、またわあわあ因縁をつける連中が出そうなので、本当は「尖閣ファンド」のようなものを作って、ひろく義金を募ってはどうかと私などは思うのだが。たちどころに集まるに違いない。

 中国は地団駄を踏んでいることだろう。もっとも嫌な相手の手に落ちることになるからだ。実はこれに限らず、中国の外交はここのところ少し「ヘン」なのである。外交とは武器を使わない戦争であるのは言うまでもないが、その戦いにおいて守勢にまわることが目立っているのだ。

 もっとも大きな失態はミャンマーを、欧米をはじめとする自由主義陣営にとられたことだろう。

 あらゆる手段をとって「南の海へ出る道」を確保しようとしている中国にとっては大きな誤算だ。しかも、あまり語られていないことだが、ミャンマー情勢はチベット問題につながって来る。もともとビルマ族というのはチベット高原の南側に住んでいた人々なのだ。

 ミャンマーの自由化はチベットの人々の心をざわめかせることになるに違いない。

※メルマガNEWSポストセブン12号



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