英メディアが比較 「野田はドジョウ」「橋下は観賞用の鯉」

NEWSポストセブン / 2012年5月8日 16時0分

 海外メディアが首相以外の日本の政治家の詳しい言動や、具体的な“人となり”に注目することは稀だ。まして地方自治体の首長レベルとなると、ほとんど取り上げられることはない。しかし橋下徹・大阪市長については、昨秋の大阪ダブル選挙での圧勝以降、日本の社会現象の一つとして詳報している事例がある。世界がどう報じているか、欧州の場合を紹介しよう。

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 欧米のメディアで、比較的目についたのは、野田佳彦首相と橋下市長との比較考察だ。

 たとえば、英エコノミスト誌(2012年1月28日号)は、両者が拳を上げて睨み合うイラストを載せ、「日本の政治展望/世代間戦争」という記事を掲載している。日本の経済危機を救おうとしている政治家として野田・橋下両氏の経歴を紹介した上で、両者を比べ、

「橋下氏の戦術は、独裁というよりも、むしろ決断力というほうが近い。まず短期的に明確な政治目標がある。無駄な行政サービスを削減し、借金を減らすために大阪市と府を統合しようと考えている」「今のところだが、橋下氏は日本の政治を活性化させており、それ自体は良いことだ」

 英フィナンシャル・タイムズ紙もアナリストのピーター・タスカ氏の分析記事で、日本経済の低迷ぶりを解説した後、橋下氏に好意的な見解を載せている(12年2月12日付)。

「大きな変化をもたらしそうな政治家が登場した。若くて独立心に溢れた大阪市長の橋下徹氏は、激しやすく、野心と大きな構想を持っている」

「野田首相が自身を泥の中のドジョウになぞらえたのに対し、橋下氏は観賞用の鯉(錦鯉)と同じくらい派手だ。元弁護士で、テレビの売れっ子タレントだった彼は7人の子供を持ち、少子化対策をしている日本では稀な存在だ」

「メディアは“ハシズム”と命名して、警戒のアラームをセットした。しかし、橋下氏は(フランスの極右政治家)ルペンではない。日本は地方分権の必要に迫られており、景気浮揚策はなお必要だ。橋下氏が緊縮政策を排除するように拍車をかければ、健全な結果となるだろう」

 こうした見方について、欧州在住ジャーナリストはこう解説する。

「ヨーロッパ人は概して、橋下氏のような若く明快な人物を好意的に見る傾向があります。もちろん、橋下政治に否定的な見方をする日本通もいますが、橋下氏についての論評自体が少ないため、目立たないようです」

※SAPIO2012年5月9・16日号



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