人気の「ドライブラック」 若者のビール離れに手こまねかず

NEWSポストセブン / 2012年5月20日 16時0分

 スーパードライ初の派生商品として、『ドライブラック』を発売したアサヒビール。CMにダルビッシュ有を起用し、狙うゾーンはズバリ、20代~30代の男性だという。新しい黒ビールが、ダルのようなスタートダッシュを切れるかどうか、大注目だ。作家の山下柚実氏が報告する。

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「若者の○○離れ」。どきっとするフレーズだ。特に企業の商品開発やマーケティングの担当者の胸に突き刺さるコトバ。

「車」も「活字」も「お酒」も、みんなこのフレーズで語られてきた。若者たちはなぜ、遠くへ去ってしまったの? どうしたら戻ってきてくれるの? 

 嘆き節も聞こえる。でも、それは本当なのだろうか。もしかしたら若者たちは「離れた」のではなくて、意外と「近い」ところにいるのではないか。

「ハイボール」がヒットした時、そんな思いがよぎった。ウイスキーを炭酸で割るという飲み方を提案すると、「新鮮!」とばかりに飛びついた若者たち。ハイボールは今も昔も変わりはない。だとすれば、若者が「お酒から離れた」わけじゃないのかも。

 ではビールは? 7年連続で出荷量過去最低(1992年以降)を更新中というビール系飲料。その中で、年間1億ケース以上を売り上げる『スーパードライ』を有するアサヒビールも、「若者のビール離れ」にただ手をこまねいているわけではなかった。

 4月3日、スーパードライ初の派生商品として、『ドライブラック』を新発売。CMにダルビッシュ有を起用し、狙うゾーンはズバリ、20代~30代の男性だ。新しい黒ビールが、ダルのようなスタートダッシュを切れるかどうか、大注目だ。

 発売から1週間ほどたった頃、同社を訪ねて直球をぶつけてみた。ドライブラックの売れ行きはいかがでしょう?

「ありがたいことにお花見のタイミングにピタリと間に合いました。事前の予約受注は予想の2倍を超え、4月末までで、年間販売目標の半分以上となる115万ケースを売り上げました。スーパーやコンビニでも目立つ場所に置いていただいています」

 と同社マーケティング本部担当副部長・杉浦克典氏(41)は言う。まずは上々の滑り出し、ということらしい。

「我々の意気込みは、従来の黒ビールの延長線上を行くというよりも、『新しいカテゴリーを創り出そう』ということなんです」と鼻息が荒い。 

 聞けば、黒ビールの市場規模は年間約100万ケース、これは全体の0.2%に過ぎないとか。ドライブラックはそれと同じ数量を1か月で達成した格好だが、「年末までにその2倍、200万ケースを目指します。新しい飲み方、楽しみ方を提案できるかがポイントです」

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