彼女にヌードの仕事相談された男「脱ぐなら俺、会社辞める」

NEWSポストセブン / 2012年6月13日 16時1分

 現在、漫画家・作家として活躍するさかもと未明氏は、これまで夜の仕事も含めて様々な仕事に従事してきた。その内のひとつがグラビアモデル。新刊『女子のお値段』(小学館)の中で、さかもと氏は当時のことをこう振り返っている。

 * * *
 私はちょっと特殊なお仕事をしてきたと思います。グラビアモデルはその一つです。

 最初にモデルの話がきたのが27歳のとき。当時はヘアヌードブームで、写真集がたいへんな活況でした。「レディコミで面白い子がいるから話題になるのでは」と、私のところに話がきたのだと思います。海外ロケな上に有名なカメラマンさんが撮ってくださると聞いて、私の心は揺れました。しかもギャラは200万近いと言われたのです。

「人生一度きりだし、やってみたいなぁ」

 私はもともと絵描きです。ヌードが恥ずかしいとかいけないという感覚はなかったのですが、一応と思って親と当時の彼に相談しました。そうしたら怒られたのなんの!

 親からは「お前のヌードなんか誰が見る」「汚らしい」「そんなことをして、妹弟が結婚できなくなったらどうする」とか、そこまで言わなくてもいいじゃないですか、というくらい攻撃されてしまいました。彼には「脱ぐなら俺、会社やめるし結婚しない」と言われました。

 私は本当に悩んでしまいました。「会社やめなくちゃいけなかったり、結婚できなくなるくらい悪いこと? じゃあ世に喜びを提供している他のモデルさん達はそんなに悪い人なの? みんなヌードを見るじゃないですか。何で私がやったらいけないの?」

 私は混乱しました。自分は表現をするのが仕事だし、やってもいいと思い続けましたが、彼が会社をやめるのなんのというのがどうしても気になり、ヌード写真集は出しませんでした。でも彼とはそのまま結婚することができず、婚約破棄をしました。

「脱ぐなら結婚できない」と言われたことが、どうしても受け入れられなかったのです。私は、結婚するということは、お互いのすべてを受け入れることだと思っていました。私の中に彼が許せない種類の表現への欲求がある以上、そういう気持ちを抑えたまま、妻に収まることはできなかったんです。

 彼の気持ちも今はわかります。私を大切に思うからこそ、漫画まではいいけど、写真で体をさらしてほしくなかったのでしょう。私の体を彼だけのものにしておきたかったんだと思います。それはまさに理屈にならない、男性の根源的な思いです。それがあるから男の人は女性のために必死で働くし、いざというときには戦ってくれます。

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