内科医「免疫力高めたい中高年にはジョギング・筋トレはNG」

NEWSポストセブン / 2012年6月23日 7時0分

 健康のために、毎日欠かさずジョギングしている人も多いだろう。だが、この健康法、身体のメカニズムからすると、体に「悪い」のだという。交感神経ばかりを活発化し、副交感神経の活動が低下することにより、自律神経のバランスが崩れてしまうのだ。では、どうしたら副交感神経を活発化させられるのか――実は、健康の秘密はここにあった。

 自律神経のバランスを保つために効果的な生活習慣とは何か。青山・まだらめクリニック院長で、『免疫力を高める「副交感神経」健康法』の著書がある内科医・班目健夫氏にいくつかのポイントを挙げてもらった。(以下「」内は班目氏)

【ジョギングよりもウォーキング】
 呼吸をコントロールしているのは自律神経で、息を吸う時は交感神経が優位になり、吐く時は副交感神経が優位になる。

 それゆえ、交感神経が優位に傾きがちな日常生活においては、いかに「吐く呼吸」を大切にするかが、健康のカギだともいえる。

「健康のために」と、中高年になってからジョギングを始める人もいるようだが、班目氏はこう警鐘を鳴らす。

「ジョギングは呼吸を浅く、早くさせ、心拍数も高めます。つまり、交感神経を優位にしてしまう運動で、身体にますますストレスをかけることになる。副交感神経を活発化させるのとはまったく逆方向で、危険です」

 ジョギングをするくらいなら、ゆっくりとウォーキングするほうが、健康のためにはよほど効果的。それも、リラックスしながらゆったり呼吸できる程度の歩き方がいいそうだ。

【筋トレはNG】
 ジョギング以上に危険なのが、筋力トレーニングだ。例えば、重いバーベルを上げる瞬間は、呼吸を止めて筋肉への血流を上昇させるため、血圧は一気に上昇する。身体に強烈な負荷をかけることになり、交感神経が一気に活発になってしまうのだ。

「筋トレをすると、血圧の上昇に加えて、短い時間でも心拍数が上がる。日頃、副交感神経の働きの低下によって心臓や血管が弱っている人は、心筋梗塞や脳出血などを引き起こす危険さえあります」

 若々しい肉体美を求める気持ちはわかるが、それで寿命を縮めてしまっては元も子もない。

【やるなら気功や腹式呼吸】
 やるとしたら、ヨガや太極拳、気功など、ゆっくりと深く呼吸する運動がおすすめだ。

「とくに気功では、吸う時にお腹を膨らませ、息を吐くときにお腹をへこませる腹式呼吸を重視します。自律神経のバランスをとるには非常に効果的です」

 これらの運動が面倒という人は、腹式呼吸を心がけるだけでも十分効果があるという。

「お腹には全身の血液の8割近くが集まっています。ストレスを受けたり、疲れた時には交感神経の働きで血管が収縮して、お腹にうっ血が起きやすくなる。すると、内臓機能が低下します。腹式呼吸で、深く息を吐き、副交感神経の働きを高めることで、うっ血状態が改善されるのです」

※週刊ポスト2012年6月29日号



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