金本知憲アニキ 阪神の貧打に統一球の影響少ないと分析する

NEWSポストセブン / 2012年6月26日 7時0分

 なかなか「猛虎打線爆発」とはいかない今年の阪神タイガース。一体何が問題なのか。金本知憲に直撃してみた。

――タレント揃いの猛虎打線がこうも沈黙しているのは不思議だ。

金本(以下同)「飛ばない『統一球』も、もちろん原因のひとつ。少しでも芯を外すと凡打になる。僕の感覚では、かつて神宮球場で使われたサンアップ製のボールに近い。ただ、これの影響はそれほど大きいとは思っていない。

 それよりも多くのバッターが悩んでいるのが『新ストライクゾーン(※1)』の問題。外角にボール2個分は広くなっている。メジャーリーグも外角が広いが、ウチのアメリカ人(ブラゼル)も“シンジラレナイ!”と驚いてるから、よっぽどですよ(笑い)。

 正直いって右腕投手に外から入ってくるスライダーを投げられるとバットが届かない。中日の吉見(一起)や広島のマエケン(前田健太)みたいにコントロールに自信のあるピッチャーは狙って投げてくるので、なかなか打ち崩せない」

 ――ファンとしては「打たない野球」は退屈だ。

「バッテリーはホームランになりにくいアウトコース中心に攻めてくるので、ホームランバッター泣かせであることは間違いないし、そこまでレベルの高くない投手でも一流打者を抑えてしまうことが、より優れたピッチングを求める投手にとってもいいこととは思えない。

 セ・リーグでは3割バッターが2人しかいないのに、防御率1点台のピッチャーがゴロゴロいる状況はどうなのか。踏み込んでいけば内角球もよけにくくなるから、危険でもある。とはいえ、今年優勝しなければ意味がない。一発攻勢で点が取りにくいならば、数少ないチャンスで確実にタイムリーを打つことが重要だと思っています」

【※1】新ストライクゾーン/2011年シーズンからセ・パの審判が統合され、両リーグでバラつきが見られたストライクゾーンも統一された。原則的にゾーンが広がったわけではないが、「迷ったら積極的にストライクを取る」という方針を徹底して結果的に従来より両サイド、上下に広がった。2011年シーズンの阪神の見逃し三振は前年に比べて40個も増えた。

※週刊ポスト2012年7月6日号



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