今年ブームのトマトジュース 給食系男子がレシピ本を徹底比較

NEWSポストセブン / 2012年7月14日 16時0分

 今年、トマト関連の話題がニュースに上ることが多い。ざっと振り返っただけでも、「トマトにダイエット効果が!?」というニュースが話題になり、店頭からトマトやトマトジュースが消えた。5月には「飲酒時にトマトを食べると、血中アルコール濃度が低下」、さらに今月に入って、「運動前や、運動の合間の摂取で疲労軽減効果」などという研究結果も発表された。

 トマトが注目を集めるなか、今月、カゴメとデルモンテがそれぞれトマトジュースのレシピ本を発売。著書『家メシ道場』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がヒットしている、調理ユニット「給食系男子」のメンバーで編集者/フード・アクティビストの松浦達也氏がこの2冊に斬り込んだ。

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 今年、やたらとよく耳にするトマトニュースに、また新たな話題が投下された。なんと今月、カゴメとデルモンテが、それぞれトマトジュースレシピ本を発売! なんというニッチ! なんというガチンコ勝負! これは両者を徹底比較せざるを得ない。

 タイトルは双方とも「ド」がつくほどの直球型だ。カゴメは『カゴメトマトジュースレシピ』(朝日新聞出版 ※以下カゴメ)で、デルモンテは『世界で愛されているデルモンテのトマトジュースレシピ』(ワニブックス ※以下デルモンテ)。ともにオールカラー128ページ。表紙も両社の缶入りトマトジュースのデザインをモチーフとしている。判型で比較すると、カゴメは定番に近い四六変形で、デルモンテは流行の新書サイズだが、パッと見の印象は大きく変わらない。価格はカゴメ880円、デルモンテ900円(税込)と同価格帯だ。

 とはいえ、大切なのは中身である。まずは両者の構成から比較してみた。冒頭に「トマトジュース(トマト)の素晴らしさ」を持ってくるのは、企業(商品)レシピ本としてだけでなく、レシピ本としては当然の構成だ。その後、デルモンテはそのまま、カゴメは社員へのアンケート/インタビューをはさんで、いよいよレシピに突入する。

 ところが、同じトマトジュースという同じ素材を使いながらも、ここで両者の提案スタイルがクッキリと分かれる。一言で言うとカゴメは日常の料理にトマトジュースをどう使うかという提案をし、デルモンテはトマトジュースを使ったオリジナル料理を提案している。レシピゾーンを比較してみよう。

【カゴメ】 
 レシピゾーンは、ノンアルコールカクテルと、アルコール入りカクテルの提案から始まる。その後スープレシピ、アレンジできる万能レシピ、おかず、主食、デザートと続く。その中身は「マンハッタンクラムチャウダー」「うまみたっぷりトマト肉じゃが」「ハヤシライス」「キャベツとひき肉の重ね煮」、「トマトの冷やし中華」などレシピ名から料理の姿と手順が想像できるものが多い。

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