カビ肉や腐乱食材使用、中国の給食で食中毒 親と警察激突

NEWSポストセブン / 2019年3月24日 7時0分

中国で給食の安全性が問題に

 中国四川省成都市の小学校の食堂で、消費期限切れで腐っていたり、カビが生えているなどした食材で作った給食を食べた児童数十人が食中毒にかかったり、体調を悪くしていたことが分かった。その食堂の模様を捉えた写真がネット上で拡散したことから保護者らが3月中旬、小学校に詰めかけて抗議。出動した警官隊と衝突するなど大きな騒ぎになった。

 また、福建省でも幼稚園児170人が腐った野菜などを使った給食を食べて体調を悪くし、ノロウィルスに感染したことが明らかになるなど、中国では学校や幼稚園などでの児童の食事管理の杜撰さが問題となっている。

 重慶晨報(電子版)や、米国を拠点にする中国問題専門の華字ニュースサイト「博訊新聞網」などによると、学校の給食を食べて体調を悪くした児童の保護者は小学校の食堂に潜入。カビが生えた冷凍肉や腐った野菜、水浸しで腐乱した食材により足の踏み場のない床などの写真を撮影、ネット上で公開した。

 食堂は外部の業者が運営しており、給食を食べた児童らが食中毒にかかるなどしたため、児童の保護者らが調査に乗り出していた。

 ネット上の写真を見た保護者らが抗議のため学校に押しかけて、抗議行動が大きくなり、警官隊が出動する騒ぎになった。一部では保護者らと警官隊が衝突し、警官隊がデモ隊を強制排除するなど、多くの負傷者が出たという。

 成都市教育庁では事態を重く見て、学校側から事情聴取し、食道の調理場の現場検証もしており、調査が終わった段階で業者の処罰を発表する方針だ。

 一方、福建省泉州市の幼稚園のケースでは、給食を食べたところ、園児170人が体調の悪化を訴えて病院に緊急搬送され、そのうち18人が入院をする事態になった。他の150人以上の園児も点滴を受けるなど治療を受けた。いずれもノロウィルスに感染していた。

 この幼稚園も給食は外部の業者に委託しており、泉州市教育庁が業者の調理場を調べたところ、腐敗している野菜や肉、魚などが散乱しており、極めて不潔な状態だったという。このため、同市政府はこの業者を営業停止処分にするとともに、地元警察も捜査に乗り出し、経営者を逮捕した。

 中国ではここ数年でも食の管理の杜撰さが叫ばれており、専門誌「中国食品安全」によると、中国では毎年9400万人が食中毒にかかり、約8500人が死亡しているという。

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