紆余曲折あった志茂田景樹の息子 カリスマタクシー運転手に

NEWSポストセブン / 2012年8月1日 7時0分

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志茂田景樹の息子がカリスマタクシー運転手に

「タクシー運転手は天職でした」

 そう語るのは、直木賞作家・志茂田景樹の息子・下田大気さん(35)。

 高校時代には俳優として芸能界デビュー。『笑っていいとも!』(フジテレビ系)で、当時レギュラーだった父親と共演したり、1994年には矢沢永吉が先生役を演じ話題となったドラマ『アリよさらば』(TBS系)にも出演した。

 当初こそ活動は順調だったが、すぐに伸び悩み、22歳で俳優業から足を洗った。その後は実業家に転身したり、芸能事務所を立ち上げ、マネージャー業もこなしたりした時期もあったが、2009年10月からタクシー運転手に転職。このたび『タクシーほど気楽な商売はない』(光文社)を上梓し、父親に続いて作家デビューを果たした。

「高校1年の秋から原付スク―ターを毎日乗っていて、高校3年になる頃には、都内23区の裏道がだいたいわかるようになったんですね。俳優を辞めた後、父親の付き人として、車の運転をしたとき、すごく楽しくて、『いつかタクシー運転手をやりたいな』と思っていました。

 2009年の9月頃、昔から仲の良かった先輩に久々に電話しました。すると、タクシー会社に勤務しているとわかり、『僕にも是非やらせてください』とお願いし、杉並交通に入社することになったのです」(下田さん)
 
 都内の道に精通していた下田さんは、入社当初から驚異的に売上を伸ばしていった。

「指導係の方に質問すると、『一乗務(21時間)で平均4万円弱、6万円を超えればトップを取れる』と聞いたので、一乗務7万円以上を目標にしました」(同前)

 初日の営業で、なんと6万円もの営業収入を確保し、その日の順位はいきなり2位に。

「ここで油断してはダメだと思い、家に帰ってから仕事ぶりをノートにメモして、明日にどう繋げるかを検討していきました」(同前)

 1か月が過ぎる頃には、下田さんの月別営収は社内1位に。3か月目からは、営収が100万円を超えるという快挙を達成した。

 タクシー業界というと、「不況でお客さんが乗ってくれない」「競争相手が多過ぎて儲からない」など溜息交じりの話ばかりが聞こえてくるが、どの業界においてもキチンと努力をする人には、相応の結果がついてくるようだ。



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