163km大船渡・佐々木 スカウトは「甲子園に行かないで!」

NEWSポストセブン / 2019年4月16日 7時0分

作新学院との練習試合で力投する佐々木朗希投手(時事通信フォト)

 高校生最速となる163kmをマークした岩手・大船渡高校の佐々木朗希(17)。大谷翔平(24)に次ぐ日本人2位の球速を叩き出し、「令和の怪物」と呼ばれている。

 高校1年生から147kmを計測した佐々木が、全国に名を轟かせたのは、150km超を連発した昨夏の岩手大会がきっかけだった。当時、大船渡の國保陽平監督は、本誌取材にこう答えていた。

「私としては、球速はそこまで追い求めなくてもいいと思っています。本人も『上でやりたい』と言っていますから、とにかくケガをさせないようにしたい」

 それから7か月あまり、いまや40人超の国内外のスカウトが視察に訪れる最注目選手だ。ドラフト1位指名が確実視されるが、甲子園未出場の佐々木には、“最後の夏”に賭ける強い思いもあるだろう。スポーツ紙デスクが語る。

「各球団のスカウトは『間違っても甲子園に行ってほしくない』というのがホンネでしょう。佐々木本人は甲子園のマウンドに立ちたいでしょうが、決して強豪校でない大船渡が勝ち上がるとすれば、昨年の金足農・吉田輝星(18、現・日本ハム)のように、ボロボロになりながらワンマンで相当な球数を投げ抜くしかない。まだ体の線が細く成長段階だけに、スカウト陣は肩や肘への負担はできるだけかけてほしくないと願っている」

 163kmを投げたU-18代表合宿で、同級生の星稜・奥川恭伸、横浜・及川雅貴らセンバツ出場投手から「投げる時の意識や考え方を聞きたい」と語った佐々木。高校野球ファンは、甲子園の舞台でスカウト陣をヒヤリとさせる活躍を待ちわびている。

※週刊ポスト2019年4月26日号

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