衆参W選で自民大敗なら「石破の乱」勃発か 鍵握る進次郎氏

NEWSポストセブン / 2019年5月3日 7時0分

「石破の乱」はあるのか(時事通信フォト)

 夏に参院選を控える中、「忖度発言」の塚田一郎・前国交副大臣に続いて桜田義孝・前五輪相と4月だけで2人が失言で辞任。しかも、閣内には失言をしかねない“ハイリスク大臣”たちが控え、自民党の参院選敗北の気配は日に日に濃くなっている。

 苦戦が予想される参院選を有利にするため、安倍晋三首相は衆参同日選に打って出るという見方が根強くある。

「(ダブル選挙は)やるのが当たり前でしょ。既定事実だよ。安倍首相がバカでない限りはやるわ」

 このところ首相とたびたび会談している亀井静香・元金融相は出演したテレビ番組でそう語り、自民党OBの古賀誠・元幹事長も今年秋に消費税増税、来年は東京五輪があることから、「このタイミングを逸したら、解散を打って出るタイミングは難しくなる」と同日選ありと見ている。

 自民党は過去2度(1980年、1986年)の同日選で衆参ともに大勝した。「衆院の候補たちが全国でフル稼働することから、参院候補の票も上乗せされる」というのが通説だ。

 しかし、選挙分析に定評がある政治ジャーナリストの野上忠興氏は、「自民有利というのは中選挙区時代の話。現在の小選挙区制ではダブル選で投票率が上がれば自民批判票が増え、衆参ともに不利に働く」と予測する。

 野党側はそれを待ち受けている。元自民党副総裁の山崎拓氏が今年初めに予言したのが“石破の乱”だ。

「自民党が同日選で大敗すれば、小沢一郎・自由党代表が石破茂氏を担いで“第2の加藤の乱”を仕掛ける」

 当時は荒唐無稽と思われていたが、過剰に反応した安倍首相が、「嫌なら党を出ていけばいい」と石破排除の動きを強めたことで逆にリアリティが出てきた。日経新聞政治部OBの政治ジャーナリスト・宮崎信行氏が語る。

「石破氏は昨年の総裁選で善戦したが、いまや派閥を切り崩されて所属議員が19人に減り、このままでは次の総裁選に出馬できない。竹下派、二階派にも冷や飯組は多い。

 ダブル選後に与野党の勢力が今より伯仲した場合、石破氏ら自民党の冷や飯組が“窮鼠猫を噛む”で野党と組んで内閣不信任案に賛成し、安倍倒閣に動くシナリオはあり得る。彼らは26年前の細川政変で自民党総裁でなくても総理になれることを経験している」

 鍵を握るのは小泉進次郎氏の動きだろう。

「総裁選で石破氏を支持した進次郎氏が若手の一部と棄権に回れば不信任案成立でしょう」(同前)

※週刊ポスト2019年5月3・10日号

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