ワークマンvsデカトロンの戦い 前者が圧倒的優位な理由

NEWSポストセブン / 2019年5月4日 7時0分

 既存のカジュアルブランドに例えると、ワークマンは「ユニクロ」や「無印良品」的で、デカトロンは「フォーエバー21」的ではないかと感じます。

 アパレル業界のコンサルタントや有力メディアはデカトロンを「黒船襲来」と賛美・警戒していますが、個人的には、フォーエバー21的であるがために、日本ではフォーエバー21と同様の評価を受けるのではないかと見ています。

 フォーエバー21も本格上陸のときには随分と騒がれましたし、そこから数年間は好調に推移していたものの、2019年現在、店舗数は増えないどころか減少傾向にあります。低価格であることは評価されていますが、やはり商品品質は他のファストファッションよりも劣っているため、素材や縫製にうるさい日本の消費者には広く受け入れられなかったのではないかと思われます。デカトロンもそのあたりを改善しないと同様の未来が待っているのではないでしょうか。

 さて、今回のワークマンプラスのららぽーと甲子園店の内見会に出席して、商品の詳細説明を受けました。その中で個人的に評価する商品をいくつかご紹介したいと思います。

 まず、ワークマンプラスの商品は既存の作業服店「ワークマン」に並んでいる商品ばかりで、専用商品を開発したわけではありません。ワークマンに並ぶ商品を抜粋して再編集したのがワークマンプラスとなります。

 そしてワークマンは値下げセールをしません。接触冷感Tシャツが580円、防水ブーツが1500円というように元から低価格ですから、値下げセールをすれば利益が吹っ飛んでしまいます。

 しかし、他の低価格カジュアル店、例えば「ジーユー」や「H&M」、フォーエバー21は値下げセールをしています。売れ残り品を処分するには値下げするのがもっとも簡単な売り方だからです。ではどうしてワークマンは値下げ処分をしないのでしょうか。

 それにはワークマンが作業服専門店だということが切り離せません。作業服もファッション化が進んでいるとはいえ、通常のファッション衣料ほどトレンドは激しく変化しません。それよりも着用者である作業員は気に入った商品なら何回も買い替えたいと考えます。このため、頻繁なモデルチェンジは必要ではなく、2~3年かけて売り切ることができます。

 一方のファッション衣料品は毎シーズン、デザインを変化させるため、そのシーズンのうちに不良在庫を処分する必要があります。このため、低価格ブランドでもさらに値下げして売り切らなければなりません。

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