令和の政治で注目される「初の女性総理」はいつ誕生するか

NEWSポストセブン / 2019年5月18日 16時0分

「竹下派のプリンセス」と言われる小渕優子氏(共同通信社)

 ポスト安倍に向けた動きが喧しいが、国民の目は冷めている。となれば、発想を転換して「総理にしてはいけない政治家は誰か」―─政治のスペシャリスト30人に緊急アンケートを実施したところ(投票者1人つき3人まで回答)、1位(14票)稲田朋美氏、2位(7票)に枝野幸男氏と茂木敏充氏、4位(6票)が石原伸晃氏、岸田文雄氏、菅義偉氏となった。

 令和の政治で注目されるのは、「初の女性総理」がいつ誕生するかだろう。

「令和のうちに誕生してほしいと思うが、現在の女性政治家にその資格があるか甚だ疑問」

 そう語るのは政治ジャーナリスト・田中良紹氏だ。

 ワースト1位に選ばれた、人呼んで「タカ派のマドンナ」稲田氏は、安倍晋三首相に目をかけられ当選3回で規制改革担当相として初入閣。以来、自民党政調会長、防衛相と出世街道を走ってきたが、周知のように防衛省不祥事の迷走答弁で事実上更迭された。ところが、その後も首相の後押しで自民党総裁特別補佐兼筆頭副幹事長に抜擢され、議員連盟「女性議員飛躍の会」を立ちあげるなど“女性議員のリーダー”として再浮上している。政治学者の後房雄・愛知大学教授が指摘する。

「思想的理由で安倍首相の特別な庇護を受け、首相候補に育てようと抜擢されながら、行政組織の掌握でも、社会的な説明責任の点でも、とても政府のトップの器ではないことを露呈した」

 稲田氏がワースト1位なら、「竹下派のプリンセス」といわれる小渕優子・元経産相はワースト10位(4票)に入った。

「小渕恵三元首相のお嬢さんとして可愛がられ、大臣を2回経験したが、1人の政治家として能力を発揮したことはない。政治資金問題ではついに説明責任を果たさなかった。総理に祭りあげられたとしても、男性の政治家の言いなりの操り人形にしかならない」(政治ジャーナリスト・野上忠興氏)

「麻生太郎副総理が『あの子はお酌がべらぼうにうまいぞ』と言っていた。そういう見方をされている者が総理になってはいけない」(政治評論家・屋山太郎氏)

 総裁選出馬を目指している野田聖子氏(13位)も、総務相時代に仮想通貨取引規制をめぐって金融庁に圧力をかけた問題が国会で追及されたことで大きく評価を落とした。

「政策面でも保守政党人とは思えないが、報じられたスキャンダルが事実なら、総理以前に代議士としての資質が問われる」(評論家・潮匡人氏)

 唯一、総裁選に出馬した経験があるのが小池百合子・東京都知事。今も「総理の座」を諦めていないと見られているが、専門家の評価では「総理にしてはいけない政治家」の7位(5票)にランクイン。

「都知事選や希望の党結成で見せた勝負勘はある。しかし、勝負勘だけで令和の時代に総理になれるほど政治は甘くないし、それでも目指せば無理が生じて政治混乱を招く」(田中氏)

「何のために権力の座を目指すのか。政治信条が少しも見えてこない。知事としての挫折はその証左だろう」(外交ジャーナリスト・手嶋龍一氏)

 どうやら女性総理誕生はまだまだ先になりそうだ。政治家は国民の批判で鍛えられる。ランキングに名前があがった中から、識者たちの批判に謙虚に耳を傾けて自分を磨き、「令和の名宰相」と呼ばれる総理は登場するだろうか。

※週刊ポスト2019年5月17・24日号

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