交流戦、セの投手は“ブンブン丸”揃いのパの打者に腕縮こまる

NEWSポストセブン / 2019年5月29日 16時0分

交流戦は今年も「パ高セ低」になるのか(時事通信フォト)

 いよいよ6月4日から、プロ野球前半戦の山場となる交流戦が始まる。2005年に始まった交流戦は、昨年までの14回のうち、パ・リーグが13回勝ち越した。交流戦の「パ高セ低」は風物詩となっている。

「様々な要因が考えられますが、一つはセ、パの野球の質の違いにある。緻密な野球で、データを生かしチームワークで戦うのがセ・リーグ。野球自体は粗いが、“個”の力で戦うのがパ・リーグの特徴です。きめ細やかなセの野球は長丁場のシーズンでは強いが、データに乏しい交流戦や日本シリーズなどの短期決戦では、パの選手が大暴れする。

 西武の山川穂高(27)や中村剛也(35)、ソフトバンクの柳田悠岐(30)、オリックスの吉田正尚(25)などブンブン振り回してくるパワーヒッターはなかなかセにはいないタイプ。“穴”も多いのですが、セの投手はどうしてもホームランを恐がって腕が縮こまってしまう」(パ球団スコアラー)

 2015年にはリーグ首位で交流戦に突入したDeNAがパのチームに10連敗し交流戦最下位に。そのままシーズンでも最下位に沈んでしまった。

 それだけに万全の状態で臨まなければならないが、広島と首位争いする巨人の状況は深刻だ。

 5月21日、2年連続沢村賞を受賞したエース・菅野智之(29)が、腰の違和感のため登録抹消に。

 交流戦前に再登録される見込みだが、今年の菅野は本調子には程遠い。5月15日の阪神戦では4本のアーチをかけられ、防御率も4点台中盤と“らしくない”投球が続いている。ホームラン病はリーグワーストと深刻で、そこに“ブンブン丸”揃いのパとの対戦はあまりに間が悪い。

 巨人で投手コーチの経験もある野球評論家の関本四十四氏が話す。

「さらなる問題はブルペン陣です。6回以降を任せられるリリーフが3~4枚欲しいが、現状だと中川(皓太、25)や澤村(拓一、31)に頼るしかないという何とも心許ない状況です。交流戦では先発が持ちこたえても終盤に大炎上という展開も考えられる」

※週刊ポスト2019年6月7日号

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