銃強奪犯の父は関テレ常務、フジテレビが緊迫した長い1日

NEWSポストセブン / 2019年6月24日 11時0分

「身内案件」にフジテレビに緊張が走った

 日本列島を震撼させた大阪拳銃強奪事件は、発生から25時間後に逃走犯逮捕に至った。しかし、それを報じるテレビの裏側では、別の“緊迫ライブ”が繰り広げられていた。

 6月19日に開かれた関西テレビ(大阪市)の定時株主総会と取締役会では、新しく就任する嘉納修治会長と羽牟正一社長のお披露目の場となるはずだった。ところが、予定していた晴れの舞台は一転、神妙な会見の場となってしまった。

 拳銃強奪事件で、強盗殺人未遂容疑で逮捕された飯森裕次郎容疑者(33)の父親で、同局の常務取締役だった飯森睦尚氏が退任したことが発表された。

「本人の気持ちを素直に受け入れた」

 そう語った嘉納新会長は、フジテレビの持ち株会社であるフジ・メディア・ホールディングス会長でもある。

「この総会はうち(フジ)から嘉納会長が出て会見するにもかかわらず、それどころではなくなったことに関テレ側はお詫びしきりでした」(フジ幹部)

 しかし、それ以上に事件で困惑したのは、フジテレビの“現場”だったようだ。

◆“関テレ”には触れない

 G20を控える大阪府吹田市の千里山交番前で巡査が包丁で刺され、拳銃が奪われたのは6月16日の早朝だった。

 大阪府警が不審者の画像を公開すると、父親から「息子に似ている」と通報があり、翌17日早朝には飯森容疑者が逮捕された。

 報道関係者の間では、前夜の時点で早期逮捕に協力した父親が「関西テレビの常務」という情報が巡り、系列のキー局であるフジ局内には緊張が走ったという。情報番組ディレクターが、そこからのフジの“長い長い一日”についてこう語る。

「逃走犯、それも銃を持っているとなれば重大ニュースなので各局が取材に動いていた。

 ところが、父親がフジ系列の関テレの常務であることに加え、飯森容疑者もかつてフジ系列の岩手めんこいテレビの関連会社『めんこいエンタープライズ』に勤務していたことが発覚すると、フジ局内ではこれは“身内案件”だから慎重な対応が必要になるという空気に一転しました。なにせ3日後には嘉納会長のお披露目も兼ねた関テレの株主総会を控えていましたから」

 すぐに飯森容疑者のフェイスブックが特定されたが、そこにはフジとの関係を示唆するような画像も掲載されていた。

「飯森容疑者は円周率の問題を解いたようなメモの画像を載せています。そのメモの下部に『BSフジLIVE PRIME NEWS』のロゴがあった。これは『プライムニュースの集い』という毎年3月に開かれる会合の記念品として配られたメモ帳とみられます。

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