巨人、交流戦で若手が大きく成長 スタメン生え抜き率も上昇

NEWSポストセブン / 2019年6月24日 16時0分

交流戦終盤で7試合連続でスタメンに名を連ねた重信慎之介(写真:時事通信フォト)

 交流戦優勝をあと一歩のところで逃した巨人。だが、この18試合で若手が大きく成長してきた点は見逃せない。野球担当記者が話す。

「昨年、岡本和真が4番に定着するまでに成長したが、それ以外に若手で使われ続けたのは吉川尚輝くらい。他のスタメンはベテランや外国人が占めていた。今年は2年目の大城卓三を交流戦18試合中17試合スタメンで起用し、主に5番を打たせた。同じく2年目の若林晃弘は交流戦の規定打席に達し、3割3分3厘。交流戦終盤には、陽岱鋼やゲレーロを抑え、重信慎之介が7試合連続でスタメンに名を連ねた」(以下同)

 原監督は、たとえ失敗しようと若手にチャンスを与えている。6月19日のオリックス戦、1点を追う9回裏無死一塁で、ビヤヌエバの代打・山本泰寛がバントを試みるも失敗。その後、ランナーを三塁まで進めたが、追い付けずに敗れた。翌日、雪辱を期す山本は6回裏に代打で登場すると、センター前ヒットを放ち、丸佳浩の同点2ランを呼び込んだ。

「1度の失敗では見捨てない。必ずリベンジの機会を与えるので、若手も成長できる。20日のオリックス戦では5回裏一死からヒットで出塁した俊足の重信に対して、『2点ビハインドで打順が下位打線に向かうところで、3球あってスタートを切れないと特長が生きない』と諭した。普通の監督は、結果だけ見て選手に注文をつけがちだが、原監督はトライしなかったことに言及した。あまり聞けないコメントです。

 かといって、重信を干すわけでもなく、翌日もスタメンで使った。こうなると、重信も期待されているから怒られていると理解しやすい。翌々日のソフトバンク戦では、7回に甲斐拓也から盗塁を決めた。原監督のアメとムチが見事に効いています」

 一方、結果の出ないベテランには手厳しい。21日のソフトバンク戦で逆転満塁弾を食らった森福允彦、クイックモーションに難のある新外国人のクックは翌日、2軍降格となった。

「普通の監督はキャンプ時には横一線を謳うものの、シーズンに入るとベテランや外国人に気を遣って使い続ける。原監督は逆です。若手には叱咤もするが、我慢もする。ベテランや外国人は年俸に見合うような結果を出せなければ、スタメンどころかファームに落とす。

 交流戦Vの掛かった22日のソフトバンク戦でも、エースで甥っ子でもある菅野智之が精彩を欠くと、『みんなで積み上げて優勝決定戦に持ち込んだのに、1人の投手に任せるわけにはいかない』とバッサリ切り捨てた。経験のある選手が相応の活躍ができなければ、容赦ない。このような姿勢を見せられれば、若手も今が頑張り時と肌で実感する。チームに常に緊張感が漂っています」

 スタメン野手の日本人生え抜き率は、広島との開幕3連戦では45.8%(24人中11人)だったが、交流戦最後のソフトバンクとの3連戦では70.8%(24人17中)と25%も上昇している。交流戦Vが掛かった最後のカードでも、大城や若林という若手を積極的に登用した原監督。実践で経験を積んでいる選手がシーズン終盤の勝負所で力を発揮するはずだ。

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