問責決議案提出の前日に安倍元首相と野田首相側近が極秘会談

NEWSポストセブン / 2012年9月5日 7時1分

 永田町は国政進出準備を進める大阪維新の会と橋下徹・大阪市長を中心に動き始めている。与野党の議員も銀座や北新地のホステスよろしく我先に橋下氏の歓心を買おうとすり寄っている。安倍晋三元首相は維新の会とのパイプを誇示する一方、政策的にはほとんど一致していたはずのみんなの党との関係はこじれてしまった。

 そして、思いがけない人物まで橋下氏に色目を使い始めた。野田佳彦首相その人である。

 間を取り持っているのが橋下氏の取り巻きを自認する山田宏・日本創新党党首。山田氏は野田首相の松下政経塾の1年後輩で、首相のブレーンとして安全保障問題でアドバイスしているとされる。安倍元首相とも親交があり、8月に開かれた山田氏主催の実践政治スクールでは、安倍氏が講師を務めている。いわば維新、民主、自民をまたにかける人物である。

 橋下氏に近い元大阪府議が語る。

「山田氏は野田首相や安倍氏に、橋下維新を軸にした民主党の保守派から自民党にまたがる保守結集の政界再編を説いている。野田首相がタカ派姿勢を強めたり、橋下氏が政権批判から一転、『野田首相はすごい。確実に決める政治をしている』と急にもちあげる発言をしたのも、山田氏の仕掛けの効果です」

 すでに死に体の野田首相は、いってみれば潰れそうな店のママだ。それがやはり潰れそうな老舗ライバル店(自民党)の元ママ(安倍氏)と2人で若旦那を口説いて、店をリフォームしてもらおうとつるんでいるようなものではないか。

 しかし、橋下氏にとって「消費増税反対」と「脱原発」は二枚看板だ。増税首相の野田氏と原発推進派の安倍氏がいくら口説いても成功の見込みがないように思われるが、2人が本気であることをうかがわせる会談が緊迫国会の中で持たれた。

 自民党と公明党が野田首相問責決議案を提出する前日の8月27日、首相官邸近くの中華レストランで安倍元首相と野田首相側近の長浜博行・官房副長官が極秘に会談した。長浜氏は松下政経塾で山田氏と同期だ。

 たまたま同時刻、同じフロアにある別の店で重要な会食が行なわれており、そちらを張り込んでいた番記者たちに中華レストランから出てくる安倍氏と長浜氏が偶然目撃されて発覚した。

 民自公連立路線を批判している安倍氏が、こっそり野田側近と会ったこと自体、問責など実は茶番だったとわかる。

※週刊ポスト2012年9月14日号



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