大物財界人の「お別れの会」 数か月開けることが多い理由

NEWSポストセブン / 2019年7月25日 7時0分

豊田達郎氏のお別れの会で、あいさつをするトヨタ自動車の豊田章男社長(写真/共同通信社)

 ジャニー喜多川氏(享年87)の「家族葬」には所属事務所のタレント総勢100人以上が集まった。さらに8月には「お別れの会」が予定されている。有名人の葬儀の裏には花の並べ方や焼香の順番まで、慎重かつ入念に準備された“序列”がある。

 大物財界人が亡くなった場合は、かつては大きな葬儀所で「社葬」を開くのが一般的だったが、近年は芸能界などと同様に「お別れの会」を開くのが定番になりつつある。

「お別れの会はホテルで行なわれ、主催者代表や委員長は現役の会長や社長が務めることが多い。葬儀場と違って焼香はできないので、献花の順番が実質的な序列になります。親族が最初に献花を行ない、続いて会長や社長、次に現役の経団連会長や経済同友会代表幹事、元経団連会長などが続く。その次が政界関係者で、その後が取引先の代表者。一般的には銀行が筆頭に来て、納入先や販売先の代表者、その他の関係者の順になる」(経済ジャーナリスト・福田俊之氏)

 そこで重要となるのが、「お別れの会」を開く時期なのだという。

「亡くなってすぐではなく、数か月開ける場合がほとんど。招待する方々は企業のトップクラスなので、スケジュールを確保するためには先の日程にする必要があり、誰を招くかの情報集めにも時間がかかる」(同前)

 福田氏は3月1日に催されたトヨタ自動車元社長の豊田達郎氏(享年88)のお別れの会にも出席した。

「会場は帝国ホテルで、前のほうは1人ずつ席次が決められていて、親族も含めたトヨタ関係者、財界人、政治家、取引先の方々でした。主催はトヨタ自動車で、委員長を内山田竹志会長が務めていた」

 達郎氏は経済同友会代表副幹事や日本自動車工業会会長も歴任しており、参列者も多士済々だったという。

「弔辞は達郎氏とは旧制府立一中(現・日比谷高校)の同級生で、経団連会長も務めた今井敬・新日鉄住金名誉会長。続いて元トヨタ会長の張富士夫・元名誉会長、その次が達郎氏の兄でもある豊田章一郎・トヨタ名誉会長でした。献花は1列目の親族から始まり、今井氏らが続きましたが、森喜朗元首相が来ていたため、御手洗冨士夫・経団連名誉会長ら財界の大物よりも森さんが先に献花したと思います。現職総理の場合はさらに前の場合があるなど、政財界の配置はケースバイケースのようです」(同前)

※週刊ポスト2019年8月2日号

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