ディープインパクトの後継種牡馬 どれも決め手に欠ける実情

NEWSポストセブン / 2019年8月3日 7時0分

種牡馬としても抜群の実績を残したディープインパクト

 訃報は突然だった。日本競馬の歴史にその名を刻んだディープインパクトの「血」について、ライターの東田和美氏が考察する。

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 7月30日に急逝したディープインパクトは、競走成績もさることながら、種牡馬としての実績も抜群だった。初産駒が2010年にデビューすると、2011年には3歳世代だけでリーディングサイアーの2位につけ、2012年には難なく1位になり、その後はずっとリーディングトップに君臨している。

 2018年は英2000ギニーをサクソンウォリアー、仏ダービーをスタディオブマンが制して日本のみならず欧州でもクラシックホースを輩出。内外で41頭の産駒が60以上のGIを勝っている。日本では5頭がダービー馬となるなど、16頭のクラシックホースを世に送り出している。GII、GIII勝ち馬は70頭近くになり、産駒の獲得賞金はゆうに500億円を超え、種付け料は4000万円だった。

 今年はキングカメハメハも種牡馬を引退したが、こちらはすでにロードカナロア、ルーラーシップというサイアーランキングでベスト10に入るような後継種牡馬がいる。とくにロードカナロアの今年の産駒は母親名を列挙するだけでため息が出てくる。ノーザンファーム(NF)産ではブエナビスタ、ジェンティルドンナ、メジャーエンブレム、マリアライト、ハーブスター、さらにジンジャーパンチとルージュバックの母子。社台ファーム産でもダイワスカーレット、サンテミリオン、追分ファームのレジネッタなど、そうそうたる面々だ。種付け料も1500万円となり、数年のうちにリーディングサイアーの座に就くのは間違いなさそうだ。

 ドゥラメンテはキングカメハメハ産駒というより、社台グループの力が結集したような種牡馬だが、当歳市場でも人気だったし、来年産まれてくる産駒も多い。志半ばで引退した良血リオンディーズもマイル中心に活躍馬が出てきそうだ。その他、ホッコータルマエ、ラブリーデイなどさまざまなタイプの後継種牡馬がいる。地方ではトゥザワールドやペルシャザール産駒が頑張っている。

 一方、ディープインパクトの代表産駒はと聞かれて出てくるのは、まずジェンティルドンナ。牝馬三冠、JC連覇などGIを7勝、獲得賞金ランキングで歴代3位にあたる17億円は、父ディープを凌ぐ。しかし、それ以外の産駒はGI2勝まで。牡馬はJCの勝ち馬がなく、ダービー馬は5頭いるが、他のGI勝利がない。ステイゴールド産駒のオルフェーヴルやゴールドシップの活躍に比べれば物足りないといわざるを得ない。

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