芦田愛菜が山中伸弥教授に聞いた「AI時代をどう生きるか?」

NEWSポストセブン / 2019年8月9日 7時0分

芦田愛菜と京都大学iPS細胞研究所所長・教授の山中伸弥さんの対談が実現

 初著書『まなの本棚』で、これまで読んできた本について熱く語っている芦田愛菜(15才)。その中でも、読書好きの彼女がぜひお話を伺いたいと熱望したのが、京都大学iPS細胞研究所所長・教授の山中伸弥さん。SF小説好きという共通点もあり、世代を超えて盛り上がった対談から、本書に未収録部分を公開します。

◆SF小説ですら想像できなかった方向に、世の中は動いているんです

山中先生:今の時代では当たり前に使われているけど、数十年前にはSF小説のように、夢の世界だったものは、たくさんあります。たとえば、愛菜ちゃんは、物心ついたときからインターネットやスマホはありましたよね。でも、ちょっと前の時代にはインターネットやスマホは全然なかったんですよ。信じられますか?

愛菜:ちょっと信じられないですね。母から「昔は電話のボックスみたいなのを持ち歩いて、携帯電話として使っていたんだよ」と聞いたことがあります。

山中先生:三十年少し前には、携帯電話も存在していなかったですから。どうやって、その時代の人たちがスマホがない状態で生活をしていたのか。愛菜ちゃんには、想像できないでしょう?
 
愛菜:そうですね……。考えられないです。

山中先生:僕が、愛菜ちゃんと同じ中学生の頃は、コンピュータというと、いま僕らがいるiPS細胞研究所のビル全体ぐらいの大きさのものもありました。少なくとも、部屋いっぱいくらいのスペースがないと、ちゃんとしたコンピュータとは言えなかったんです。

 僕がはじめてコンピュータに触ったのは、大学院生くらいのときです。NECから発売されたパーソナル・コンピュータだったのですが、その時は本当に感動しました。でも、それも、いまからたったの二十数年前のことです。その当時、記録装置といえばテープレコーダーだったんですよ。あ、愛菜ちゃんは、テープレコーダーって見たことありますか?

愛菜 あります! ギリギリ見たことがあります。

山中先生:ギリギリですか(笑い)。当時は、自分でパソコンのプログラムを作ったら、それをテープレコーダーに覚えさせていたんです。そして、データを引き出したいときは、またパソコンにピーポーパーポーっていう電子音を読み込ませて、またプログラムを作るんです。二十数年前くらいでそういう状態ですが、さらにその二十年前のパソコンすらない時代、人間は月に行っているんですよ。もう信じられませんよね。

愛菜:うーん。想像がつきませんね……。

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