喫煙カフェ関係者「喫煙者数はワイン人口の2倍以上です」

NEWSポストセブン / 2012年9月18日 7時1分

 長年たばこを吸い続けている本誌記者は、どこでも気軽に喫煙できない昨今の状況を嘆く。ランチどきはどこも禁煙で、おしゃれなレストランではまず吸えない。外出先では気兼ねなく吸える場所を探すのがひと苦労だ。それでもたばこが嫌な人に迷惑はかけたくないため、分煙の店や喫煙場所が増えるといいと願う。

 7月にJTが発表した2012年の『全国たばこ喫煙者率調査』でも、男女を合わせた喫煙者率は21.1%となり、17年連続で低下。こうした状況下、喫煙場所の廃止・縮小で喫煙可能な空間が減っているのが現状で、東京都千代田区では1回50円の『有料喫煙所』まで登場している。

 そんな喫煙者たちに向けて今年4月、新しい形態のカフェ『スモーキングカフェ ブリケ』が埼玉県越谷市にあるイオンレイクタウン内に誕生した。店内は天井が高く広々とし、空調は通常の4倍の強さがあるため、煙のこもらない店内が実現。子供のいる家族連れも歓迎できる環境だ。

 スモーキングカフェ ブリケの野村映爾さんはこう話す。

「時代の流れから喫煙がネガティブに捉えられていますが、それでも喫煙者は約2000万人を超え、1000万人といわれるワイン人口の2倍以上です。嗜好品のひとつと捉えれば、喫煙も快適な空間でゆっくり楽しんでほしいという考えから、このような店をオープンするに至りました」

 女性客も多く、たばこを吸う人と一緒に入店する吸わない人も、飲食とともに会話を楽しむ場になっているという。

 今年、次々にオープンした大型商業施設でも分煙対策は進んでいる。東京スカイツリータウンでは、「喫煙者も非喫煙者も大切なお客様です。その両方のかたがたが気持ちよく共存できる快適な喫煙空間を目指しました」(東武鉄道・久保田和也さん)

 ユニークなのは東京ソラマチ館内に6か所ある喫煙室だ。内部はすべて壁に浮かぶ照明の模様が異なり、別世界が広がる。その模様は江戸庶民の間で流行った、“なぞなぞ”のような知的娯楽『判じ絵』を模している。

 例えば、7階の喫煙室は7を集めて星の形にした模様になっている。「知らない人同士が喫煙する場なので、目のやり場に困らないようなデザインにしたのです」と久保田さん。

 話題のスポット・渋谷ヒカリエでもフロア機能ごとに喫煙室を設けている。

「意匠のベースは曲面壁と映像モニター。さらに照明色を変えたり、アート壁を設置するなどして個性化を図りました。曲面壁の目的はデザイン性の向上だけでなく、煙の流れを考慮した設計となっているので、効率のよい排気が可能となっています」(渋谷ヒカリエ・広報)

 また、ShinQs3Fにあるスイッチルーム(レストルーム)には、ジェット気流が衣類についた花粉やミクロのホコリまで一気に除去する『エアシャワーブース』が設置されている。消臭ボタンを押すと消臭可能なので、たばこの臭い対策にもよさそうだ。

※女性セブン2012年9月27日号



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