巨人戦視聴率6.7%の日テレの苦悩 裏番組は高視聴率連発

NEWSポストセブン / 2019年9月1日 16時0分

視聴率3冠王を狙う日本テレビの苦悩とは(写真:時事通信フォト)

 8月29日、日本テレビがゴールデン帯で巨人対広島戦を中継。松井秀喜氏、高橋由伸氏という1990年代後半から2000年代前半にかけて巨人の主軸を担った2人がダブル解説を務めたものの、視聴率6.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区。以下同)に終わった。日テレが普段2ケタを取る時間帯にこの数字を叩き出したことで、他局の視聴率が跳ね上がった。テレビ局関係者が話す。

「日テレとしては、巨人の試合を地上波で年に数試合は放送しないわけにもいかないとはいえ、本音を言えば避けたいところかもしれません。8月の木曜日に日本テレビの19~20時台帯は10%前後だったのに、29日は6.7%で同時間帯最下位。この日、裏番組のTBS『モニタリング』の3時間スペシャルは明石家さんまの出演もあって、14.3%を記録。最近、平日のバラエティでなかなか見られない高視聴率です。番組の8月の数字は1日9.8%、8日9.4%、15日9.8%と2ケタに届いていなかった。

 テレビ朝日の『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』も12.5%と伸びた。この番組も8月1日9.4%、8日7.6%、15日7.9%、22日8.4%と1度も2ケタに乗っていない。テレビ東京の『太川蛭子の旅バラ』も、3時間スペシャルで7.9%(1部)を獲得。8月は1日2.7%、8日3.1%、22日4.7%といずれも5%を切っていた。29日は人気コンテンツである『ローカル路線バスの旅』を持ってきた影響もあるとはいえ、野球中継で離れた視聴者を獲得したのでしょう」

 高視聴率の裏には、野球中継の日を狙い澄ました他局の作戦勝ちもあるという。

「TBSは改編期でもない時期に明石家さんまをブッキング。テレ東は太川陽介と蛭子能収のコンビ復活後、『路線バスの旅』企画を1泊2日に縮めていたものの、この日は2泊3日に伸ばした。しかも、2番組とも3時間スペシャル。野球中継が2時間であることを見越し、終了後に日テレにチャンネルを戻させないという意図もあったと思います」(同前)

 その作戦が功を奏したのか、日本テレビが21時台に放送した『秘密のケンミンSHOW』も9.6%と1ケタに落ち込んだ。通常、2ケタを計算できる番組まで失速し、この日の日テレはゴールデン、プライム帯の番組が全て1ケタに終わり、視聴率3冠王を目指す局として大きな打撃を受けた。

「フジテレビが『2019世界柔道選手権東京大会』を放送して6.8%だったことも、テレ朝やTBS、テレ東の数字を押し上げた一因でしょう。フジは来年の東京五輪を控え、柔道の放映権を獲得する一環としてゴールデン帯でオンエアしたと思います。メダルラッシュが期待される種目で、五輪では高視聴率も獲れるでしょう。長い目で見れば、この編成は成功かもしれない。ただ、今回は間が悪かった」(同前)

 かつて、毎日のようにゴールデン帯で視聴率20%以上を記録していた巨人戦だが、現在の日テレにとっては悩みの種になっているようだ。

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